サッカーにおいて、1試合で3得点以上を決めることを表す「ハットトリック」。元々はクリケットで打者を三者連続アウトにすることをそう呼んでいた。(クリケットにおいて打者を連続でアウトにすることは相当難易度が高い)

サッカー選手にとって、「ハットトリック」は実力を証明する功績でもあるが、そう簡単にはお目にかかれない。この企画『HAT-TRICK HEROES』では記憶に残る「ハットトリック」を紹介していく。

今回は、元アルゼンチン代表FWのエセキエル・ラベッシがパリ・サンジェルマン(PSG)時代に決めたハットトリックだ。


2012年にナポリからPSGに加入したラベッシは、公式戦161試合に出場し、35ゴールを記録するなど、2016年に河北華夏に移籍するまで、同クラブの主力として活躍。この間にリーグ・アン3連覇など、多くのタイトル獲得に貢献した。

2015年4月25日に行われたリーグ・アン第34節、リール戦ではPSGで唯一となるハットトリックを達成している。

試合開始24秒のゴールなどで、わずか4分で2点のリードを奪ったPSGは攻撃の手を緩めない。

28分、MFチアゴ・モッタのスルーパスで完全に抜け出したFWエディンソン・カバーニが冷静に折り返し、フリーのラベッシが叩き込んで3-0。さらにラベッシは43分にも、左サイドを突破したMFブレーズ・マテュイディの折り返しを無人のゴールに押し込んで加点し、PSGが4点リードで前半を終える。

両者1点を加え、5-1とすると、最後は77分、ペナルティーアーク付近でMFハビエル・パストーレのパスを受けたラベッシが、ドリブルから右足でダメ押しの6点目。ラベッシのハットトリック完成で大勝を締めくくった。

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