◆■FC東京 勝利への近道は自分たちのスタイルを取り戻すこと

【プラス材料】
 第6節の北海道コンサドーレ札幌戦に続き、アウェイ連戦となった前節の鹿島アントラーズ戦にも引き分け。2試合連続ドローに終わったが、長谷川健太監督は「全員で勝ち点1を得たことをポジティブに捉えたい」と顔を上げる。

 特に鹿島戦では、今季初先発のMF内田宅哉、開幕戦以来の出場となったMF三田啓貴が両サイドで献身的にプレーし、主導権を握った時間帯も長かった。三田が精度の高いキックで、CKから2アシストを記録したことも明るい材料だ。

 連戦とケガ人の影響もあり、メンバーをローテーションして臨んでいる中、試合をとおして若手選手の成長を促していることもプラス要素と捉えたい。2試合連続出場中の大型FW原大智も、「サイドでプレーしているが、ゴールという結果が求められていると思う。クロスに合わせる形やカウンター攻撃の推進力も増していきたい」と意欲的だ。

【マイナス材料】
 ここ2試合、集中を切らす形で相手に先制点を奪われていることは気がかりだ。

 また、前節の鹿島戦は一時勝ち越しに成功したものの、「さらに攻撃のギアを上げようとした(長谷川監督)」交代策が裏目に出てしまった。DF森重真人も「サイドでプレスがかからず、相手の勢いに屈してしまった」と省みる。厳しい日程で選手の組み合わせにはどのチームも腐心しているはずだが、誰が出場してもある程度計算のできる安定感が欲しいところ。

 攻撃面では、前節はCKからの2得点に終わり、2試合にわたって攻撃陣のゴールがない。まずは守備面での役割分担や意思統一を明確にし、スピード感をもって攻撃に切り替えることができなければ、FC東京らしい鋭いカウンターからのゴールは見込めないだろう。

文:totoONE編集部

◆■サガン鳥栖 3試合連続ゴールで待望の勝ち点3奪取を目指す

【プラス材料】
 2試合連続で得点を挙げた。リーグ最少得点とはいえ、明るい光が差してきていることは事実。加えて、2試合連続で引き分けたとはいえ、勝ち点を上積みしたことは評価できる。

 相手の攻撃に合わせて守備を引き、好機では一気に攻めるサガン鳥栖のスタイルも戻りつつある。良い時間帯もあるだけに、今節も期待できるだろう。

 今節の相手は上位につけるFC東京だが、失点も少なくないだけに今季初勝利も期待していいだろう。守備陣が健闘しているうちに先制点を挙げることで相手を慌てさせ、最後まで自分たちのスタイルを貫くことが求められる。金明輝監督も「先制点を取った時の試合運び。そういったところはまだ次への課題かなと思います」と戦い方は把握している。

【マイナス材料】
 攻撃の中心とも言えるFWチアゴ・アウベスが3試合ぶりに帰ってきそうだ。ピッチに戻ってくることができるのは好材料だが、コンディションには不安が残る。一部ではケガの情報もあるだけに、ピッチで姿を見るまでは安心できない。

 目下売り出し中のMF本田風智が第5節・名古屋グランパス戦に途中出場した後、2試合連続でメンバーから外れている。今節も出場が回避されるのであれば、前線が固定化できず、金明輝監督の手腕が問われることに。FW石井快征をはじめ若手が健闘しているだけに、なんとか結果が欲しいところだ。

 試合日程が詰まった中でのリーグ戦なので、チーム力も試される。選手の数は揃っているだけに、ユース時代から見続けている金明輝監督の教え子たちのより一層の奮起が求められる一戦となりそうだ。

文:totoONE編集部

[写真]=三浦彩乃、兼子愼一郎