グラベセン、ウッドゲート… “銀河系軍団”に定着できなかった選手たちを紹介

 多くのビッグネームを迎えて“ガラクティコ”(銀河系軍団)を作り上げてきたスペイン王者のレアル・マドリード。英サッカー専門サイト「Squawka」は、そのなかから「最も奇妙だった補強」としてレアルにフィットできなかった6選手を紹介している。

 1人目は2005年1月にエバートンから加入した元デンマーク代表MFトーマス・グラベセンだ。シーズン前にMFクロード・マケレレをチェルシーに放出した中盤の守備を支える存在として白羽の矢が立ったが、在籍期間はわずか18カ月のみ。前線にMFジネディーヌ・ジダンやMFルイス・フィーゴ、MFデイビッド・ベッカムテクニシャンが揃うなかで定着することはできなかった。

 2人目は元フランス代表MFジュリアン・フォベールフランスボルドーでブレークした右サイドアタッカーはイングランドのウェストハム移籍を経て、2009年1月に買い取りオプション付きのレンタル移籍でレアルに加入した。しかし、層の厚いレアルでは1試合に出場したのみで退団。記事では「クラブの歴史上最も奇妙な補強だったかもしれない」と記された。

 3人目は元トルコ代表MFハミト・アルティントップ。双子の弟ハリル・アルティントップとともにトルコ代表として活躍したMFは、バイエルン・ミュンヘンとの契約満了となった2011年にレアルに加入した。シャルケでも活躍するなどドイツでは実績十分だったが、4年契約を結んだレアルでのプレーはわずか1シーズン、出場時間も計604分間に終わった。

 4人目は1999年トルコのフェネルバフチェから移籍してきた元ボスニア・ヘルツェゴビナ代表FWエルヴィル・バリッチ。移籍金は現在の価値で2600万ユーロ(約32億円)にも及び、2011年にマンチェスター・シティへ移籍したFWエディン・ジェコが更新するまでは、旧ユーゴスラビア人選手の最高額だった。しかし、負傷もあってレアルでの出場はわずか公式戦19試合と、期待外れの結果に終わってしまった。

U-21欧州選手権MVP、期待の逸材だったドレンテも輝けず

 5人目は元イングランド代表DFジョナサンウッドゲート。当時センターバックに不安を抱えていたレアルイングランドニューカッスルから引き抜いたものの、負傷を抱えていたこともあって1年目はデビューできず。“ガラスの足”を持つDFは2年目にようやくデビューを飾るも、その試合でオウンゴール+退場という不運に見舞われた。2006年1月にミドルスブラにレンタル移籍し、そのまま完全移籍でマドリードを後にした。

 最後の6人目は元オランダ代表DFロイストン・ドレンテ。2007年のU-21欧州選手権で優勝し、大会の最優秀選手に選ばれる活躍で一躍注目を集め、そのままフェイエノールトからレアルへとステップアップを果たした。しかし、フェイエノールトでもまだそれほど実績を残していなかったドレンテは、レアルでも期待に応えることはできず。記事でも「事前にもう少し精査しておいても損はなかっただろう」と厳しいコメントを寄せられている。

 なお、ドレンテは2017年に一度現役を引退し、ラッパーに転身。しかし、18年にはオランダスパルタロッテルダムで現役復帰と、波乱万丈のキャリアを歩んでいる。(Football ZONE web編集部)

レアル時代のグラベセン(左)とウッドゲート【写真:Getty Images】