【東京株式市場】 2020年7月31日

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株式市場の振り返り-日経平均株価は今年初の6日続落、終値も約1カ月ぶり22,000円割れ

2020年7月31日(金)の主要指標(カッコ内は前日終値比)

  • 日経平均株価 21,710円(▲629円、▲2.8%) 6日続落

  • TOPIX 1,496.0(▲43.4、▲2.8%) 4日続落

  • 東証マザーズ株価指数 958.2(▲13.7、▲1.4%) 反落

東証1部上場銘柄の概況

  • 値上がり銘柄数:134、値下がり銘柄数:2,032、変わらず:7

  • 値上がり業種数:0、値下がり業種数:33

  • 年初来高値更新銘柄数:21、年初来安値更新銘柄数:93

東証1部の出来高は16億7,899万株、売買代金は2兆7,815億円(概算)となり、いずれも前日より増加しています。

米国株式相場の下落と円高進行を受け、リスクオフモードが高まりました。利益確定売りが増大する中、月末要因が重なった結果、売買代金は2兆8,000億円水準へ増加しています。

そのような中、日経平均株価は終日マイナス圏で推移し、大幅安の安値引けで今年初の6日続落となりました。ちなみに、6日続落は昨年4月26日5月14日(注:10連休を挟む)に記録した7日続落以来のことです。

取引時間中の高値は22,295円(▲44円)、安値は21,710円(▲629円)となり、値幅(高値と安値の差)は約585円となっています。

なお、TOPIXも同じような値動きで大幅安に終わり、4日続落となりました。

東証マザーズ株価指数は反落、売買代金は73日連続で1,000億円超え

東証マザーズの出来高は1億5,421万株、売買代金は2,000億円となり、いずれも前日より増加しました。売買代金は73日連続で1,000億円を超え、2,000億円に達しましたが、利益確定売りが優勢だったためと見られます。

なお、株価指数は反落となり、1,000ポイント回復がやや遠のきました。ただ、下落率は大型株式市場よりは小幅に留まっています。

減益見通し公表のアドバンテストがストップ安、パナソニックも一時▲15%安の暴落

個別銘柄では、ハイテク株に急落・暴落となるものが目立ちました。

前日の決算発表で通期業績(2021年3月期)の減益見通しを公表したアドバンテスト(6857)に売りが殺到してストップ安(▲15%安)の暴落となり、株価指数下落をもたらしました。

また、2021年3月期の連結純利益(国際会計基準)が前期比56%減となる見通しを公表したパナソニック(6752)も一時▲15%安の暴落で、終値も▲13%超安となっています。

さらに、キヤノン(7751)、ニコン(7731)、コニカミノルタ(4902)が揃って急落となり年初来安値を更新し、シャープ(6753)も急落して引けました。

その他では、大幅減益見通しのコマツ(6301)が一時▲9%超安へ急落し、東海旅客鉄道(9022)などJR4社、三越伊勢丹ホールディングス(3099)など大手百貨店3社が揃って年初来安値更新となっています。

なお、長期に渡る休園で四半期ベースでは大幅赤字転落となったオリエンタルランド(4661)が6日続落となったことも目立ちました。

一方、ハイテク株ではTDK(6762)が急騰し、京セラ(6971)や東京エレクトロン(8035)が堅調に推移しました。また、ソフトバンクグループ(9984)がザラバで4日連続の年初来高値更新となりましたが、終値は下落しています。

その他では、前日に通期業績の大幅増益見通しを発表したZOZO(3092)に買いが殺到し、+21%超高の大爆騰でストップ高のまま引けたのが目を引きました。