ロサンゼルス動物園で飼育されていたライオンの夫婦は6年間も常に行動をともにしており、飼育員や来園者も2頭の絆に感心していた。しかし高齢化による健康問題のため、同時に安楽死させられたという。『Daily Star』『Metro』などが伝えている。

カリフォルニア州にあるロサンゼルス動物園で先月30日、多くの人々から愛されてきたアフリカライオンの夫婦が安楽死させられた。2頭のライオンは雄の“フーベルト(Hubert、21)”と雌の“カリサ(Kalisa、21)”で、この動物園で多くの来園者から親しまれてきた。

飼育員のベス・シェファーさん(Beth Schaefer)は「2頭はいつも行動をともにし、舐め合ったりしてお互いのことしか目に入らないくらい強い絆で結ばれていました。2頭が離れているところは想像もできません」と話しており、フーベルトとカリサはお互いに深い愛情を抱いていたという。

動物園の代表者は、安楽死の理由について「2頭は高齢化に伴う健康問題に苦しんでおり、生活の質も低下していた」と述べている。アフリカライオン動物園で飼育された場合、平均で17歳まで生きると言われており、21歳まで生きた2頭は大往生だった。同動物園の最高経営責任者デニス・ヴァーレットさん(Denise Verret)も「2頭の長生きは私達の飼育環境がいかに素晴らしいかを証明していると言えます」と語っている。

フーベルトは1999年2月に米イリノイ州シカゴにあるリンカーン・パーク動物園で、カリサは1998年12月に米ワシントン州シアトルにあるウッドランド・パーク動物園で生まれた。2頭は2014年にロサンゼルス動物園に移ってから6年間をともに過ごしたが、2頭の間に子供はいないという。

哺乳類を管理する責任者アリサ・ベハーさん(Alisa Behar)は「私達にとってこの2頭を同時に失うのはとても辛いことでした。スタッフ達は毎朝フーベルトが起きがけに吠えるのを聞くのが日課でした。これが聞けなくなるのは寂しいです」と2頭の死を悼んでいる。

動物園がSNSで2頭の死を公表すると、コメント欄には「朝にいつも吠えていたのを覚えているよ。寂しくなるね」「2頭はいつも一緒にいたわ。寂しいけどこれからも天国で一緒にいるのね」といった声が寄せられていた。

画像は『Daily Star 2020年8月1日付「Inseparable lion and lioness put to death by zoo so they won’t live without each other」(Image: Jamie Pham/ L.A. Zoo)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 iruy)

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