先端技術情報や市場情報を提供している(株)シーエムシー・リサーチ(千代田区神田錦町: https://cmcre.com/ )では、 各種材料・化学品などの市場動向・技術動向のセミナーや書籍発行を行っておりますが、 このたび「生分解性プラスチックの基礎・最新動向と食品容器包装への応用」と題するセミナーを、 講師に望月 政嗣 氏 元京都工芸繊維大学 特任教授、工学博士、高分子学会フェロー)をお迎えし、2020年8月28日(金)10:00より、 ZOOMを利用したライブ配信で開催いたします。 受講料は、 一般:47,000円(+税)、 弊社メルマガ会員:42,000円(+税)、 アカデミック価格は24,000円となっております(資料付)。
セミナーの詳細とお申し込みは、 弊社の以下URLをご覧ください!
https://cmcre.com/archives/62408/
質疑応答の時間もございますので、 是非奮ってご参加ください。
石油由来の非生分解性プラスチックが本格的に使用され始めて60有余年、今やその廃棄物物処理能力は限界に達する一方、自然生態系を破壊する海洋プラスチック汚染等の深刻な事態を招来しています。そうした中で、世界の環境先進地である欧米や我が国の北海道富良野市近隣5市町村(10万人)では、生ゴミ等の有機性廃棄物は生分解性のコンポストバッグに入れて再資源化(堆肥化)し、さらにフランス等の欧州では使い捨て食品容器・包装材も生ごみと共に堆肥化する法制化の動きが活発化しつつあります。また、昨年の世界ラーメンサミットにおいても、使い捨て食品容器の象徴的存在でもあるインスタントラーメン容器を生分解性容器に切り替えるとの歴史的な「大阪宣言」が発せられました。
本講では先ず地球環境・資源・廃棄物問題における正しい理解を出発点とし、その上で生分解性プラの最新技術と市場開発の現状を展望しながら、具体的な食品容器・包装関連製品の設計指針を提示します。産学両分野で30年間、基礎研究から技術・事業開発までの実績を有する世界的第一人者による覚醒のセミナーであります

1)セミナーテーマ及び開催日時
テーマ:生分解性プラスチックの基礎・最新動向と食品容器包装への応用
開催日時:2020年8月28日(金)10:00~17:00
参 加 費:47,000円(+税) ※ 資料付
  * メルマガ登録者は 42,000円(+税)
  * アカデミック価格は 24,000円(+税)
講 師:望月 政嗣 氏 元京都工芸繊維大学 特任教授、工学博士、高分子学会フェロー

【セミナーで得られる知識】
・海洋プラ汚染の実態と地球環境保全
・資源循環型社会に向けての法規制動向
・生分解性プラの分類、基本特性と高性能・高機能化材料設計・成形加工技術
・生分解性プラの食器・食品容器・包装・濾材の製品設計と市場開発動向

※本セミナーは、当日ビデオ会議ツールZoom」を使ったライブ配信セミナーとなります。推奨環境は当該ツールをご参照ください。後日、視聴用のURLを別途メールにてご連絡いたします。
★受講中の録音・撮影等は固くお断りいたします。

2)申し込み方法
シーエムシー・リサーチの当該セミナーサイト
https://cmcre.com/archives/62408/
からお申し込みください。
折り返し、 視聴用のURLを別途メールにてご連絡いたします。
詳細はURLをご覧ください。


3)セミナープログラムの紹介
1.地球環境・資源・廃棄物問題と生分解性プラスチック
 1.1 地球環境・資源・廃棄物問題の抜本的解決のために
  1) 海洋プラスチック汚染の実態と生分解性プラスチックの役割
  ・ 海洋プラ濃度の経年変化(累積増加)曲線
  ・ 海洋汚染問題に対する短期的視点と長期的(グローバルな)視点
  ・ 海洋に流入する流木・草本類、マイクロチップは太古の昔より存在した!?
  ・ マクドさんやスタバさん、紙製ストローマイクロチップのかたまりです!?
  ・ 海洋自然生態系が許容し得る海水中の生分解速度とは
  … ポジティブ・コントロールはリグニン?
  2) 地球上に生命が誕生して38億年、地球はなぜ廃棄物で埋もれなかったのか?
  3) 自然界が有する真のリサイクルシステムである炭素循環へのリンク
  * 目先のPETボトルのリサイクルより地球的規模での物質循環に目を向けよ!
 1.2 生分解性プラスチックの識別表示と環境負荷低減効果
  1) グリーンプラ・マーク … 日本バイオプラスチック協会(JBPA)識別表示制度
  2) カーボン・フットプリント … LCAによる環境負荷の客観的・定量的評価
 1.3 持続的な資源循環型社会の建設のために
  1) 欧米グリーンガイド指針
  * 欧米の環境先進諸国では、ポイ捨てを助長する生分解性表示は禁止!?
  2) 食品残渣や食品容器・包装材の再資源化(バイオリサイクル
  … 欧米や北海道富良野市近隣5市町村(10万人都市)における公的堆肥化施設
  3) プラスチックのCompostable(堆肥化可能)認証基準
  … EN13432 by OK Compost or Din Certco, ASTM D6400 by BPI
 1.4 世界の法規制と業界動向
  1) 世界の法規制動向
  ・ 欧州ではごみ袋やレジ袋は生分解性が主流、仏は2020年に使い捨てプラ器具の 50%を生分解性に切り替える法規制を制定!
  2) 業界動向 … 世界ラーメンサミット「大阪宣言」:ラーメン容器を生分解性に!

2.生分解性プラスチックの分類、基本特性と生分解機構
 2.1 代表的な生分解性プラスチックの分類と基本特性
  1) 硬質タイプ … ポリ乳酸(PLA):Tg/Tm=57℃/175
  * 生分解性が求められるバイオリサイクル材と長期耐久性構造材料の両面展開が可能な唯一のバイオプラスチック
  2) 軟質タイプ
  (1) ポリブチレンアジペート・テレフタレート(PBAT):Tg/Tm=-35℃/115℃
  (2) ポリブチレンサクシネート(PBS, PBSA):Tg/Tm=-47~-35℃/84~115℃
  3) その他 … 微生物ポリエステル(PHBV, PHBH)、PGA、デンプン系
 2.2 生分解機構
  1) 酵素分解型 … surface erosion(表面から溶かされていく)
  2) 非酵素分解型(加水分解型) … bulk degradation(全体的に壊されていく)
  * PLAが生分解性と耐久性の両面展開が可能な理由を生分解機構から理解する!
 2.3 様々な環境下における生分解挙動
  1) 自然環境下 … 土壌中、海水中
  2) 再資源化工程 … 堆肥化(好気性下)又はバイオガス化(嫌気性下)
  * 理想の分解速度は使用過程の自然環境下では遅く再資源化工程では速いこと!
3.生分解性プラスチックの高性能・高機能化材料設計と成形加工技術
 3.1 基幹素材としての第二世代ポリ乳酸 … 高L組成PLA(high %L PLA), %D

配信元企業:株式会社シーエムシー・リサーチ

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