2020年8月、長引いた梅雨が明け、同月4日には各地で気温が34℃を超えるなどし、ようやく夏本番がやってきました。

暑くなると、怪談話を読みたくなるという人もいることでしょう。

ツカサ@2ka3_zuku)さんは、2年前に描いた『あやしのはなし』という漫画作品を改めてTwitterに投稿しました。

あやしのはなし:目撃者

街中に現れた目のような模様。

近所の住民から「不気味だ」と苦情が入り、市役所に勤める男性が現地を訪れると…。

大量の瞳が描かれた落書きに見えるのは、実は妖怪。

しかし、彼らのおかげでひったくり犯を捕まえることができました。

姿は少し不気味ですが、人を傷付けるような妖怪ではないようです。

投稿には、さまざまな声が寄せられています。

・異形でも、人間と協力関係を結んでいるところが特に好き。

・最初はたくさんの目の姿が怖かったけれど、読み終わるとかわいく思える不思議。

・ホラーな話かと思いきやハートフル。共存関係に和みました。

ツカサさんが参考にしたのは『目目連』という妖怪。

江戸時代浮世絵や妖怪を描いていた絵師の鳥山石燕も、この妖怪の姿を描いていました。

『目目連』は夜の障子に現れる妖怪で、人を驚かせる以外には特に悪さはしないといわれています。

ツカサさんは、昔に比べて障子が減ってしまった現代で『目目連』がどこに潜んでいるのだろうと考えたことが、この漫画を描いたきっかけになったのだとか。

昔から存在している妖怪も、環境に適応し工夫して暮らしているのかもしれないと考えると、少しだけ怖さが和らぎますね。

ツカサさんの漫画『世界の果てにも風は吹く』が連載中

ツカサさんは、MAGCOMIで『世界の果てにも風は吹く』という漫画を連載しています。

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世界の果てにも風は吹く


[文・構成/grape編集部]

出典
@2ka3_zuku