2020年8月、長引いた梅雨が明け、同月4日には各地で気温が34℃を超えるなどし、ようやく夏本番がやってきました。
暑くなると、怪談話を読みたくなるという人もいることでしょう。
ツカサ(@2ka3_zuku)さんは、2年前に描いた『あやしのはなし』という漫画作品を改めてTwitterに投稿しました。
あやしのはなし:目撃者
街中に現れた目のような模様。
近所の住民から「不気味だ」と苦情が入り、市役所に勤める男性が現地を訪れると…。
あやしのはなし:目撃者 pic.twitter.com/u4PoMFrOdI
— ツカサ@25日せかはて (@2ka3_zuku) August 2, 2020
大量の瞳が描かれた落書きに見えるのは、実は妖怪。
しかし、彼らのおかげでひったくり犯を捕まえることができました。
姿は少し不気味ですが、人を傷付けるような妖怪ではないようです。
投稿には、さまざまな声が寄せられています。
・異形でも、人間と協力関係を結んでいるところが特に好き。
・最初はたくさんの目の姿が怖かったけれど、読み終わるとかわいく思える不思議。
・ホラーな話かと思いきやハートフル。共存関係に和みました。
ツカサさんが参考にしたのは『目目連』という妖怪。
江戸時代に浮世絵や妖怪を描いていた絵師の鳥山石燕も、この妖怪の姿を描いていました。
『目目連』は夜の障子に現れる妖怪で、人を驚かせる以外には特に悪さはしないといわれています。
ツカサさんは、昔に比べて障子が減ってしまった現代で『目目連』がどこに潜んでいるのだろうと考えたことが、この漫画を描いたきっかけになったのだとか。
昔から存在している妖怪も、環境に適応し工夫して暮らしているのかもしれないと考えると、少しだけ怖さが和らぎますね。
ツカサさんの漫画『世界の果てにも風は吹く』が連載中
ツカサさんは、MAGCOMIで『世界の果てにも風は吹く』という漫画を連載しています。
気になった人は、こちらもぜひチェックしてみてください!
[文・構成/grape編集部]
- 出典
- @2ka3_zuku
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