8月に入ってから東京では最高気温が30度を超える真夏日が続いているが、この時期は車内に閉じ込められた子供やペットの熱中症による死亡事故が毎年後を絶たない。このほどアメリカから3歳女児が親の知らぬ間に車に乗り込み、そのまま熱中症で亡くなるという痛ましい一報が届いた。『KIRO-TV』『Mirror』などが伝えている。

ケンタッキー州ホプキンスビルで先月11日、自家用車の車内でぐったりしている3歳の娘を母親が発見し、搬送先の病院で死亡が確認された。

気温が高い夏の時期になると、親の不注意によって幼い子供が車中に取り残され熱中症で亡くなる事故が絶えないが、ホプキンスビル警察のトッド・ディアルモンド巡査部長(Todd DeArmond)によると、女児の両親は娘が車内にいるとは夢にも思わなかったようだ。

事故当時、母親は娘がいないことに気づいて付近を探し回っていたという。女児は両親の知らぬ間に自分で車に乗り込み、そのまま熱中症で亡くなったものとみられている。当時のホプキンスビルの気温は32度にも上り、女児のいた車内は相当な暑さになっていたようだ。

今回、女児の名前や事故の詳細については公表されていないが、この事故は親が故意に子供を車内に残したのではなく、親の知らぬ間に車に乗り込んだことにより起こったため、多くのメディアが注目したようだ。現在のところ警察は女児の両親に対していかなる起訴も起こしていないとのことだ。

実は日本でも同様の事故が昨年、沖縄で起こっていた。家の中に3歳の娘がいないことに気づいた母親が、自家用車の車内を探したところ後部座席でぐったりしている娘を発見。搬送先の病院で死亡が確認された。沖縄県警によると車内から車の鍵が見つかったことで女児が鍵を使って自分で車内に乗り込み、そのまま出られなくなったものとみられている。

ちなみにJAF(一般社団法人日本自動車連盟)が実施した検証テストによると、気温35度の炎天下に駐車した車の車内温度はわずか15分で人体にとって危険なレベルにまで達するという。JAFでは「子供だけでなくペットも車内に残して車を離れることは決してしないように」と強く注意を呼びかけている。

画像は『KIRO-TV 2020年7月16日付「Kentucky girl, 3, dies in hot car after climbing into family vehicle, police say」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 MasumiMaher)

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