伝統的な技法と素材にこだわったモノ作り。そこに、ストリートカルチャーのエッセンスを加えたらどうなるかーーそのひとつの回答を導き出したのが、だるまモチーフの張子製作で人気の「寿印」だ。

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「若い頃からアメリカの文化にしか興味を持ってなくて、仕事も古着屋スタッフとして働いていました。ショップを辞めた後に、たまたま日本の郷土玩具やだるまと出会ったんです。日本にもとてもかわいい物があると知り、虜になったのがきっかけですね。その後、郷土玩具やFOLK ARTのコレクション熱が高じ、『寿印』という屋号で張子製作を始めました。テーマは“New Traditional”です」(代表・田中寿尚さん)

このフォルム、この愛らしさ、そしてこのアイデアーー。スケートボードカルチャーを通ってきた人であれば、気になってしょうがないのでは? 最近では、アーティストとのコラボやショップ別注なども手掛けている「寿印」。すべて手作りの1点ものということなので、気になるスケボーだるまを見つけたら即ゲットしておこう。


つぶらな瞳にビビっときたらそれは「出会い」の瞬間

「寿印」の基本形であり、象徴。凸凹した仕上がりやラフな絵付けなど、張子(手張り)のもつ魅力を損なわないようにひとつひとつ細部までこだわって製作されている。すべて手作りのため、ひとつとして同じ物はなく、つぶらな瞳にビビっときたらそれは「出会い」の瞬間だ。

スケボーだるまNORMAL)」
価格:4400円(税込)
サイズ:約11cm


すべては「プッシュ」から始まる

ケーターのほぼすべての人が最初に身に付けたトリック「プッシュ」だろう。スケートボードを前に進めるために地面をキックする、あの動作だ。スケボーだるまのプッシュは、そんなあどけなさのなかに躍動感があふれるフォルムが特徴的。

スケボーだるまPUSH
価格:5500円(税込)
サイズ:約11cm


IKEAのショッパーを携えた「スケボーだるま」別注バージョン

スケボーだるま」たちへの熱い視線は同業者からも注がれている。こちらは、三軒茶屋にある「SLIDER STORE」の別注品IKEAのショッパーをカスタムした、ショップオリジナルのバッグを小脇に抱えているのが特徴的。サイズもほかのスケボーだるまよりもやや大きめの仕上がり。

スケボーだるま(SHOP別注品)」
価格:1万1000円(税込)
サイズ:約17cm


DATA
設立年:2016年
所在地:横浜
Instagram:@kotobuki_jirushi

text山田 卓立
(d365)

掲載:M-ON! Press