ロンドンブーツ1号2号田村淳が6日、遺書動画サービス「ITAKOTO」オンライン発表会を行った。

 同事業は、大切にしている人にオンライン上で動画形式の遺書を残せるサービス。1分間の遺書動画なら一通に限り、1年間無料。一通以上は有料となる。有料のサービスは画質が上がり、3分間撮影が可能。「スタンダードプラン パートナー」では、一本月120円(税込)から利用が可能。遺書という重要なメッセージを預かる上で、セキュリティ面も万全の体制を取っているといい、仮に事業が頓挫した場合も、預かったデータの保管責任を様々な形で果たしていくとのこと。CMでは、相方の田村亮が同サービスを使って、淳らに遺書を作る様子がドキュメンタリー形式で映し出されており、こちらも興味深い。

 田村は今回の遺書サービスについて、「やりたいと思ったのは4年前」と説明。「生きていく中で、自分は何がしたいんだろうって、迷いが生じている人に使ってもらえると嬉しい。誰でも死ぬ気になってやれることが遺書。死ぬ気になって自分と向かい合った時に自分が何を大切にしているかに気づく。重く捉えるんじゃなくて、気軽に自分と向き合いたい時に使って欲しい」と呼びかける。

 ここ最近、自殺など、自ら命を絶ってしまった芸能人のニュースが相次いだが、そういったニュースにも感じることが多い様子。「(遺書について調べる中で)初めて遺書を書く人の遺書(の内容)を見たりする機会があり、どんなに辛くても大切な人のために生き続けることがどれだけ尊いことかに気づいた。遺書は、死を思いとどまる所で使って欲しい。死ぬために書くのではなく、生きるために書くという風に遺書の概念を変えたい」と同サービスを通じて遺書の概念を変えていきたいともコメント。

 「田村さんは、もし死んでしまったら心残りがあるか」と問われると、「心残りだらけ」と苦笑い。「このサービスが大きく羽ばたくところを見たいし、娘の成長も見守りたい」と頰を緩ませ話す。ロンドンブーツ1号2号についても、まだ叶えていない構想があるといい、「ロンドブーツを複数号にしたい。生きている間にそれを叶えたい」とユニークな発言も。「3号、4号があってもいいということです。あなたもどうですか?」と記者に呼びかけ、「もちろんオーディションはやります。いろんな人がロンドンブーツを名乗れるようになったらいいなと、なんとなく思っているんです」と話していた。

(取材・文:名鹿祥史)

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