子どもには、言葉に興味を持ってほしい」
「この夏に、子どもの国語力を伸ばしたい」

そう考えているご両親も多いはず。
でも、子どももすぐに飽きるし、自分で教えるとなると親の負担も小さくはありません。

■「『あるある』がいっぱい!」と小学生に大人気。 笑えるマンガでいつの間にか覚えちゃう!

つらいのも飽きてしまうのも、それが「勉強」だと思うからです。
面白いから夢中になって、大笑いしながら、いつのまにか身についている。これが理想的な学びの形ではないでしょうか。

とはいえ、言うは易し。多くの親が「どうすれば子どもに楽しみながら学ばせるか」という悩みを抱えているでしょう。
そんな課題に答えるのが『やばいことわざ』(齋藤孝監修、アスコム刊)という本です。

この本の特徴は、紹介することわざのすべてに、思わず「あるある」と頷いてしまう、ユニークで笑える解説マンガがついていること。
監修者の齋藤孝さんは、この本の中でこう言っています。

「この本では、とくに面白さを大切にしているよ。『笑って覚える』ことを目指している」
「笑うことで好きになるし、記憶に残りやすくなる」

では、どんなマンガが掲載されているのでしょうか。その一部をご紹介しましょう。

苦しいときの神だのみ

テストのときだけ神さまにお願いしちゃうこと、あるよね?

急いてはことを仕損じる

急いで服を着替えたら後ろ前なんてこと、ない?

どんぐりの背比べ

超〜低レベルな争いしちゃったこと、あるはず!

泣きっ面にはち

授業中にウンチしたい! こんなときにかぎって先生は当てる!

130個のことわざすべてに、こんな楽しいイラスト付きなので、きっとお気に入りのことわざが見つかるはずです。

■「ことわざは予言である! 」という新しい視点

ことわざが表現しているのは「人間のあるある」。この本でも、学校や家でありがちな出来事を描いています。
そういう視点で見てみると、ことわざ子どもたちに急に身近な存在になり、そこから言葉への興味も生まれてきます。子どもたちの日常によく起こりがちなことを、マンガで面白く読みながら、「あるある!」「やばい!」「ばれちゃってる!」と大笑いして、繰り返し読み、いつの間にかことわざを覚えています。

そんなことわざを、この本では「予言」としてとらえています。

ことわざは、長く受け継がれてきた『知恵の宝庫』だ」
「昔の人たちが作ったそんな言葉に、『やばい』と感じることがある。『なんでわかったの?』と聞きたくなるくらい、いまの自分をピッタリ言い当てられていて、まるで予言されていたみたいでドキッとするんだ」

と、監修者の齋藤孝さん。
昔から子どもたちが大好きな「予言」という言葉をあてはめ、ことわざの面白さを伝えている点も、この本のユニークな点です。

■言葉への興味が国語力を伸ばす。ことわざは、その入り口!

ここ数年、日本の子どもたちの「国語力」の低下が問題になっています。

OECD(経済協力開発機構)が3年おきに行っている子どもの学習到達度調査では、日本の子どもの「読解力」は、加盟国中のランキング2012年の1位から、2018年には11位と大きく後退。
「すべての学問に必要な力」とも言われる国語力を身につけるには、やはり言葉に興味を持つことが欠かせません。

本書の中で齋藤さんはこうも言っています。

ことわざは短い言葉で、リズムもいいから覚えやすい。『言いたくなる』っていうのもポイントだ。『この状況はまさにあのことわざだ』と思うと、言わずはいられないんだ」

この本では、覚えたことわざを自然と会話の中で使えるように、すべてのことわざに「使い方」を載せています。
たとえばこんなふうに。

「昨日、お父さんとお母さんケンカしてなかったっけ? 今日は一緒にテレビ見て笑っているよ」
「雨ふって地固まるというやつだろ」

編集部に届いた小学生たちの声では、この「使い方」が面白かったという声も多かったのだとか。
言葉に興味を持ち、国語力を伸ばすための入口として、ことわざは最高のツールだと言えるかもしれません。

ことわざの歴史やそれにちなむエピソードも豊富に紹介されているので、大人にとっても新しい知識が満載。
「女心と秋の空」は、昔は「男心」だったとか、「お前百までわしゃ九十九まで」は女性から男性へ向けられたことわざだとか、「へぇ〜!」と言いたくなる豆知識が詰まっています。

あるある!」「やばい!」と笑いながら子どもと一緒にことわざを楽しむ。
親子の時間にぴったりな一冊です。

(新刊JP編集部)

『やばいことわざ』(アスコム刊)