AFC公式がジーコ元監督にインタビュー、優勝した2004年アジア杯中国大会を振り返る

 2004年に中国で開催されたアジアカップで、日本代表を指揮して優勝に導いたジーコ氏が、アジアサッカー連盟AFC)公式サイトのインタビューに応じ、同大会のなかで「最も難しい試合だった」として準々決勝ヨルダン戦を挙げた。1-1で120分間を戦い終え、もつれ込んだPK戦でのGK川口能活の度重なるスーパーセーブなど、今や伝説となっている同試合の様子を回想している。

 前回の2000年大会王者として連覇を目指していた日本は、グループDを2勝1分で首位通過し、準々決勝でB組2位のヨルダンと対戦。試合は日本有利との予想に反して接戦となり、1-1のまま延長戦でも決着がつかず、勝敗はPK戦に委ねられることとなった。

 そのPK戦で日本は、1人目のMF中村俊輔、2人目のDF三都主アレサンドロが相次いで失敗し、序盤で0-2のビハインドを負う絶体絶命の窮地に立たされる。しかし、日本はそこからMF福西崇史、MF中田浩二、FW鈴木隆行が連続で成功。その一方で、決められれば敗退が決まるヨルダン4人目のキックを“守護神”川口が左手でビッグセーブ。さらに5人目のシュートが枠を外れたことで、土壇場で3-3のタイスコアとなった。

「神が舞い降りてきて、私たちを救ってくれたとしか言いようがない」

 ジーコ氏もそう振り返る劇的な展開で、PK戦サドンデス方式の延長戦に突入。先攻の日本は、6人目を務めたDF中澤佑二キックが相手GKに止められて再び敗退の危機に瀕した。だが、ここでも川口がヨルダン6人目のキックを右手一本で止めてチームを救う。

 そしてDF宮本恒靖が7人目として冷静にシュートを決めて日本が初めてリードを奪うと、ヨルダンの7人目のシュートは左ポストに当たって失敗となり、最終スコア4-3で日本が激闘を制して準決勝進出を決めた。

 この勝利についてジーコ氏も、「選手時代も含めた私の全キャリアの中で、あんな試合は見たことがなかった。ヨルダンが私たちを家に帰らせるのに必要なのはあと1ゴールだけという状況から、私たちは勝ったんだ」と壮絶な試合であったことを認めている。「指導者としての最高の瞬間だった」という同大会での優勝を振り返るうえで、ヨルダン戦の激闘の記憶は、同氏の頭の中で今も鮮明に残っているようだ。(Football ZONE web編集部)

2004年のアジア杯で日本代表の指揮を執ったジーコ監督【写真:Getty Images】