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 今日はクリスマス・イブだ。メリクリーブ!ってやつだ。てことで、今回はちょっとホラーテイストなところのあるクリスマスにちなんだニュースをお伝えしようかと思う。

 キリスト教の教会にある像が血の涙を流すことがあるという話は前にしたかとおもうが、血の涙を流した像はウィーピング・スタチュー(Weeping statue)と呼ばれ奇跡の対象とみなされている。

 血の涙を流すのは像に限ったことではない。(もっとも本当に像が血の涙を流したかどうかは定かでないが。)

―あわせて読みたい―

まさに自らの血を流し描いた、ねじれた構図の人体を描いた血液画
血の汗をかくカバ
インド、スリランカにたびたび降り注ぐ血のような赤い雨。地球外生命体混入説

 これまでにも血の涙や汗を流す少年や少女が世界各地で確認されているが、ドミニカ共和国に住む19歳のデルフィナ・セデーノもそのうちの一人である。

 彼女は4年前にこの症状が出始めた。泣くと目から血の涙が流れ、血の汗をかいたり、爪やヘソから血がしみ出たり、鼻血が出たり、髪が抜けたりし始めたのだ。

 ある時は15日間も出血が続き、大量の血液が失われてしまうので、輸血が必要になるほどだった。いろいろ調べても原因はわからず、医者は首をひねるばかりだった。

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 デルフィナは、症状が現れたとき、なにも考えられず、あまりにショックで恐ろしかったという。まわりからもまったく理解されず、頭のおかしな人間のように見られ、恥ずかしくて外へ出かけるのがこわくなった。学校も中退し、多くの友人たちも伝染性の病気ではないかと恐れ、気まり悪くなって彼女を避けるようになった。

 子供たちからも容赦のない罵声を浴びせられ、デルフィナはずっと自宅の寝室に閉じこもるようになってしまった。ついに絶望にかられたデルフィナは、鎮静剤を大量に飲んで自殺をはかろうとした。

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 口から泡を吹いて寝室で倒れているところを家族が見つけ、デルフィナ一週間集中治療室に入ることになった。心停止状態で、事実上死んでいたのだが、電気ショックでなんとか蘇生した。

 それから4年、専門家によってやっと突破口が開けた。デルフィナは血汗症という珍しい症状である可能性が高いという。

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 彼女のアドレナリンの値は、通常の20倍も高く、不安にかられると血圧がひどく高くなって、血液が汗として体外へ吹き出てしまう。このような症状は極めてまれでメカニズムはよくわかっていないが、インドの皮膚科学の文献によれば、汗腺を取り囲むたくさんの血管が、極度の不安やストレスにさらされると、収縮して狭くなったり、破裂寸前まで膨張したりする。その際、なんらかの原因で血液が汗腺に流れ込み、それが汗と一緒に皮膚の表面に出ていくのではないかとということだ。

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 レオナルド・ダ・ヴィンチの医学文献にも、戦場に向かう兵士が血の汗をかいたり、イエスがゲッセマネの花園で、裏切られ磔刑になる自分の運命を予見して苦悩したときに血汗症の症状が見られたという記述があるという。

 現在、デルフィナは投薬で不安を制御しているため、出血も抑えられている。まだ完治はしていないが、フィアンセのレカリス・アヴィラが助けになって、守ってくれるからもう大丈夫だと本人は言っているという。

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フィアンセのレカリスとデルフィナ

via:dailymailkonohazuku

全文をカラパイアで読む:
http://karapaia.com/archives/52149163.html
 

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