俳優の柳楽優弥と女優の有村架純が、NHK『土曜スタジオパーク』(毎週土曜/13時50分)に出演。15日に同局で放送される特集ドラマ『太陽の子』で共演し、先月18日に亡くなった俳優・三浦春馬さんをしのんだ。

【写真】NHK『太陽の子』で共演する柳楽優弥、有村架純、三浦春馬さん

 特集ドラマ『太陽の子』は、太平洋戦争末期に日本でも原子爆弾を開発しようとしていた科学者たちがいたという史実に基づき、戦時下の科学者の苦悩を描く青春群像劇。柳楽が京都帝国大学の学生で原子物理学を志す科学者の卵・石村修役、有村が修の幼なじみで修の家に居候することになる朝倉世津役、三浦さんが修の弟で陸軍下士官の石村裕之役をそれぞれ演じる。

 番組では、MCの近藤春菜が、三浦さんが本作で柳楽扮する主人公の弟役演じていることを紹介。そして番組側と柳楽、有村が相談を重ねて、今回番組に出演し本作を紹介する運びとなったと説明した。

 柳楽は三浦さんの急逝に「とっても信じがたいニュースで、言葉を選ぶのがとっても難しいんですけども」と切り出し、「本当にみんなを笑顔にする方でしたから、ゆっくり休んでねという気持ちと、この作品をしっかり多くの方にお届けできるように頑張るよという気持ちを今、伝えたいですね」と目を潤ませた。

 続けて有村も「いま自分たちができることは、しっかりこの作品をみなさまに見ていただくことなので、今回出演を決めました」と話し、「春馬さんの分まで2人でメッセージを届けられたらなと思ってます」と語った。

 番組では三浦さんが生前に本作への思いを語ったインタビューのVTRを放送。三浦さんは、「まったく戦争を経験したことのない僕たちが、イマジネーションをはたらかせて、文献をもとにいろんなスタッフ、研究者の協力を得て、ひとつの台本になっているので、その台本を使い大きな想像力をお客様に届けていくということが、今後あってはならない(戦争という)大きな流れをはじめさせないきっかけになれれば」と本作への思いを語った。

 三浦さんのVTRを見た柳楽は、共演シーンを振り返り、「春馬くんはいるだけでみんなを笑顔にできるし、常にみんなが求めているところを感じ取って解消していく、人として素晴らしい方だと思っています」と声を震わせた。

 有村も「春馬さんが笑ったらみんなが笑顔になるくらい輝いていて、自分自身がいいと思ったら必ずこれいいと伝えてくれる」と振り返り、本作での印象的な共演シーンの撮影後に三浦さんから「あのシーンは刺激をもらった、学ばせてもらった」と連絡があったことを明かし、「背中を押してくれる一言をかけられる方だったし、本当にまっすぐな方だった」としのんだ。

 柳楽と三浦さんは子役時代から面識があり、映画『岸和田少年愚連隊 ゴーイング・マイ・ウェイ』(2004年)で共演。その後も映画『銀魂2』、同局大河ドラマ『おんな城主 直虎』で共演。有村と三浦さんは本作以前にもお茶のCMで共演していた。

(左から)柳楽優弥、有村架純、三浦春馬さん  クランクイン!