チャンピオンズリーグ(CL)ラウンド16の2ndレグ、バイエルンvsチェルシーが日本時間8日28:00にフースバル・アレーナ・ミュンヘンキックオフされる。2月25日に行われた1stレグでは、アウェイのバイエルンがニャブリの2得点やレヴァンドフスキのゴールで0-3で快勝。3つのアウェイゴールの大きなアドバンテージを得た。

その後、新型コロナウイルス感染拡大の影響で延期を強いられたが、5カ月の中断期間を経て再開に漕ぎ着けた。その間5大リーグでは、打ち切りとなったリーグ・アンを除いて最も早く再開したブンデスリーガで、バイエルンは圧巻の史上初8連覇を達成。エースのレヴァンドフスキは34得点を記録し5度目の得点王に輝いた。

一方、チェルシーは若いチームで苦戦しながらも、ジルーやマウントといったベテランと若手が上手く融合し、再開後の過密日程を戦い抜いた。とりわけ、コロナ明けはプリシッチが覚醒し、リーグ戦9試合で4ゴール4アシストの活躍を披露。昨夏に退団したアザールばりの働きでチームの攻撃を牽引し、目標の4位フィニッシュに大きく貢献した。また、決勝戦まで勝ち進んでいたFAカップでは今月1日にアーセナルと対戦したが、悔しい逆転負けでランパード監督の初タイトルはお預けとなった。

そんな両者の対決は、試合勘といった意味では最後の試合7月4日のDFBポカール決勝のレバークーゼン戦だったバイエルンとでは、チェルシーに分があるかもしれない。しかし、ドイツ絶対王者に対する3点ビハインドの壁はあまりに高い。さらに、アウェイ戦となるチェルシーはケガ人が続出。バイエルンのベスト8進出は堅いか。

バイエルン
【4-2-3-1】

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バイエルン予想スタメン
GK:ノイアー
DF:キミッヒ、ボアテング、アラバ、アルフォンソ・デイビス
MF:チアゴ、ゴレツカ、コマン、ミュラー、ニャブリ
FW:レヴァンドフスキ
負傷者:パヴァール
出場停止者:なし

先月末の練習中に左足根じん帯を損傷したパヴァールが欠場。全治6週間と見込まれており、今季終了が決定的となった。だが、パヴァールを除けばベストメンバーが揃っており、代役もキミッヒで不足はないだろう。1カ月のブランクだけが心配の種か。

チェルシー
【3-4-3】

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チェルシー予想スタメン
GK:カバジェロ
DF:ズマ、クリステンセン、リュディガー
MF:ジェームズ、コバチッチ、バークリー、エメルソン
FW:ハドソン=オドイ、ジルー、マウント
負傷者:アスピリクエタ、プリシッチ、ペドロ、ギルモア
出場停止者:マルコス・アロンソ、ジョルジーニョ

バイエルンと対照的にこちらはケガ人が続出。前述のアーセナル戦でアスピリクエタとプリシッチがハムストリングを痛め、途中出場のペドロも肩を脱臼した模様。カンテとウィリアンの出場も微妙ですでに満身創痍の中、累積警告のジョルジーニョと、1stレグで一発退場したマルコス・アロンソも起用出来ない緊急事態に陥っている。

★注目選手
バイエルン:ロベルト・レヴァンドフスキ
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おそらくバイエルンが先に1点を取れば、試合は大方決着がつく。それには3バックが予想されるチェルシー守備陣をどれだけこの男が描き回せるか。1stレグでは先制まで時間がかかったが、今季51ゴールのレヴァンドフスキの仕上がりはいかに。

★注目選手
チェルシー:オリヴィエ・ジルー
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兎にも角にもチェルシーに求められるのはいかに早い時間でゴールを決められるか。無失点に抑えるのは大前提だが、奇跡の逆転突破を実現させるには、ジルーの活躍なしでは考えられない。頼みのプリシッチを欠くだけに、コロナ明けからゴールを量産したこの男には大きな期待がかかる。相手も徹底してマークするであろうジルーのポストプレーが機能するかどうかが勝利への鍵となる。
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