中国メディア・騰訊網は6日、「どうりで日本の新型コロナ感染状況が深刻になるわけだ」とし、「多少発熱しても仕事を休まない、休めない」という日本社会の環境が新型コロナウイルスの感染を広げる要因の1つになっているとする記事を掲載した。

 記事は、新型コロナの感染拡大は日本経済に深刻な打撃を与え、今年開催される予定だった東京五輪も来年への延期を余儀なくされたと紹介。最初の感染者が見つかってからおよそ半年が経過したものの、日本の感染状況は引き続き予断を許さないものであり、日本政府による対策もあまり奏功していないと評するとともに、日本の感染状況が収束に向かわない理由についての分析も方々で行われていると伝えた。

 その上で「わかったことは、日本人が感染を疑うような症状が出たのちも自らの仕事を続けようとする姿勢が、日本における感染者増につながっていることだ」とし、日本の研究チームが社会人1200人あまりを対象に実施したアンケートで、6割の人が「症状があっても仕事に行く」と答える結果が出た伝えるとともに、働く側の意識のみならず「会社がちょっとした症状を理由に帰宅や欠勤を認めようとしない姿勢」にも問題があると論じている。

 そして、日本でこのような現象が生じる理由について「日本の就業環境と切り離して考えることはできない」とし、厳しい環境の中で自らの仕事を失うことは死活問題であるため、新型コロナ感染も否定できない風邪のような症状を呈しても、引き続き会社で仕事を終わらせようとすることを選び、自分の身体状況は二の次にしてしまうことになるのだと解説した。

 記事は最後に「日本の感染状況は再びピークを迎えているが、それでも人びとは仕事に行くことを選ぶのである」と結んでいる。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)

「そりゃ日本で感染者が増えるよな」と感じたこと=中国メディア