ローマが元イングランド代表DFクリススモーリング(30)の完全移籍での買い取りに向け、再び動き始めたようだ。イタリアカルチョメルカート』が報じている。

今夏、マンチェスター・ユナイテッドから300万ユーロ(約3億7000万円)の有償レンタルで加入したスモーリングは、公式戦35試合に出場し3ゴールを記録。首都ローマの新たな防衛大臣としてクラブ、ティフォージの双方から高い評価を集めていた。

しかし、2000万ユーロ(約25億円)を要求するユナイテッドに対して掲示した1400万ユーロ(約17億5000万円)のオファーは拒絶され、交渉は決裂。また、レンタル期間の延長オファーも断られ、同選手は今シーズンのセリエA終了後、レンタル期間終了に伴い、クラブを去っていた。

ただ、スモーリング退団後にローマは、ジェームズ・パロッタ会長からアメリカ『フリードキン・グループ』への5億9100万ユーロ(約738億円)のクラブ売却が合意に至っており、今月末までに新体制への移行が完了する予定だ。

これにより、財政問題を一時的に解決することができたローマは、積極的な補強に動くことはないものの、噂される一部主力の流出を回避できる見込みだ。さらに、新シーズンに向けて戦力を維持するため、今シーズンの主力を担ったスモーリングの買い取りを優先事項として交渉を進めていく構えだ。

なお、当のスモーリング本人は9日、自身の公式ツウイッターを通じて、家族との休暇の様子を写した写真と共に、笑顔とハートマーク、イタリアの国旗を並べた絵文字を投稿しており、イタリア残留を希望しているとも取れるメッセージを残している。

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