
刑事裁判の被告人の身であるタレントの羽賀研二氏が2011年6月23日、東京都内で開催されている公開シンポジウム「検察、世論、冤罪 Part2」に、サプライズゲストとして登場した。羽賀氏は未公開株の売買をめぐって詐欺と恐喝未遂の罪に問われており、17日の大阪高裁による控訴審判決では、一審の無罪判決が破棄され、懲役6年の実刑判決が言い渡された。羽賀氏は20日に最高裁に上告したが、シンポジウムで現在の心境を告白するという。
羽賀氏が逆転有罪判決後に公の場で語るのは、これが初めての機会となる。シンポジウムは18時30分から始まり、その模様はニコニコ生放送で中継されている。
羽賀氏は2001年、医療関連会社の未公開株を元値の3倍となる1株120万円と偽って知人の会社社長に売却し、3億7000万円を詐取したなどとして、2007年に逮捕、起訴された。一審では、羽賀氏の別の知人男性の「被害者の男性が未公開株の元値を事前に知っていた」という証言が決め手となり、無罪判決が言い渡された。しかし一審判決後、その知人男性が偽証罪に問われ有罪判決を受けた(控訴中)ことで状況は一変。今月17日の控訴審判決では、羽賀氏の知人男性の証言の信用性が否定され、大阪高裁は羽賀氏に懲役6年の実刑判決を言い渡した。
前回は、元検事の市川寛氏が「ヤクザと外国人に人権はないと教えられた」と発言し、ニコニコ生放送でも大きな反響を呼んだシンポジウム「検察、世論、冤罪」。今回の第2弾では「検察のあり方」をテーマに、羽賀氏とともに、元検事の郷原信郎氏やフリージャーナリストの岩上安身氏、足利事件主任弁護人の佐藤博史氏らが議論を展開するという。
(岩本義和)
◇関連サイト
・[ニコニコ生放送] シンポジウム「検察、世論、冤罪 Part2」 - 会員登録が必要
http://live.nicovideo.jp/watch/lv54062709?po=news&ref=news

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