ロシアのソチにある小さな動物園で今月4日、11歳の少年が2頭のヒグマに襲われ死亡した。『Mirror』『New York Post』などによると、少年は一緒に来ていた同年代の少女2人に「勇敢なところを見せたい」と檻に侵入したという。

ヒグマに襲われて死亡したのは11歳のニキータ君(Nikita)で、2頭が飼育されていた檻には鍵がかかっていなかった。ニキータ君は「クマと写真を撮ってみせる」と言って檻に侵入。一緒に来ていた少女2人にカッコいいところを見せようと、ヒグマの足を叩いて見せたそうだ。

しかし挑発を受けた2頭はニキータ君に襲いかかり、まるでボールでも扱うように投げ飛ばし、檻の下に掘ってあった穴の中に引きずりこんだ。少女らは大声で泣き叫び助けを求め、2頭は駆けつけた動物園のスタッフによって射殺された。

スタッフによって檻から出されたニキータ君はすでに意識がなく、4日の午後6時に救急隊によって死亡が確認されている。

地元警察は動物園側の過失も含めて調査を開始しており、事故を目の当たりにした少女2人はカウンセリングを受けているという。

なおニキータ君の親類はメディアの取材に「とても賢い子でした。なぜこんな事故が起きてしまったのか、しっかり調査を進めて欲しい」と述べているが、このニュースへの反応は様々で「命と引き換えにすることではない」「動物へのリスペクトが全くない」「親の責任」「自業自得」といった厳しいものから、「動物園の責任でもある」「狭い檻の中でクマ2頭を飼育するなんて、こういった動物園は閉鎖すべき」「劣悪な環境での飼育がもたらした悲劇」といった動物園の在り方を問う声もあがっている。

画像は『Mirror 2020年8月6日付「Boy, 11, mauled to death by bears after being dragged inside cage at holiday resort」(Image: VK.com)(Image: Vesti.ru)(Image: Sochi 24 TV)』のスクリーンショット   
(TechinsightJapan編集部 A.C.)

海外セレブ・芸能のオンリーワンニュースならテックインサイト