【東京株式市場】 2020年8月7日

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株式市場の振り返り-日経平均株価は3日続落、イベント待ちで方向感に乏しい値動きが続く

2020年8月7日(金)の主要指標 カッコ内は前日終値比

  • 日経平均株価 22,329円(▲88円、▲0.4%) 3日続落

  • TOPIX 1,546.7(▲3.1、▲0.2%) 3日続落

  • 東証マザーズ株価指数 1,035.1(+12.0、+1.2%) 反発

東証1部上場銘柄の概況

  • 値上がり銘柄数:908、値下がり銘柄数:1,183、変わらず:82

  • 値上がり業種数:14、値下がり業種数:19

  • 年初来高値更新銘柄数:27、年初来安値更新銘柄数:17

東証1部の出来高は11億8,938万株、売買代金は2兆2,781億円(概算)となり、いずれも前日より減少しました。

米国株は5日続伸となったものの、新型コロナウイルスへの懸念や、米中貿易摩擦の不透明さなどで積極的な売買は控えられました。また、米国雇用統計の結果を見極めたいという思惑もあったようです。

そのような中、日経平均株価は方向感に乏しい値動きとなり、3日続落で終わりました。取引時間中の高値は22,436円(+18円)、安値は22,204円(▲214円)となり、値幅(高値と安値の差)は約232円となっています。

なお、TOPIXも同じような値動きで3日続落となりました。

東証マザーズ株価指数は反発、売買代金は78日連続で1,000億円超え

東証マザーズの出来高は9,255万株、売買代金は1,674億円となりました。出来高は前日より減少しましたが、売買代金は増加しています。ただ、売買代金は78日連続で1,000億円を超えたものの、出来高が1億株を下回るなど模様眺めムードが強かったようです。

ただ、主力銘柄が買われたこと等から、株価指数は反発しました。終値は1,000ポイントを固めに入るのか、今後の動向が注目されそうです。

スクエニHDが一時ストップ高の爆騰、通期最終赤字の資生堂が一時▲11%安の暴落

日経平均株価の上昇に寄与した上位3銘柄

大型株では、ゲーム関連株への物色が継続され、前日に決算発表を行った任天堂(7974)が一時+5%高に迫る急騰となっています。

また、同じく前日に過去最高となるQ1実績を発表したスクウェア・エニックス・ホールディングス(9684)は一時+16%超高のストップ高まで買われ、終値も+12%超高となりました。ただ、残念ながら、これら2銘柄は日経平均株価に採用されていません。

その他では、業績悪化が顕著な小売業界で、好調な決算見通しを公表したヤマダ電機(9831)が一時+10%超高へ爆騰したことが目を引きました。

日経平均株価の下落に寄与した下位5銘柄

大型株では、半導体関連株への売りが続き、東京エレクトロンは連日の大幅安となり、厳しい決算発見通しを公表したSUMCO(3436)は一時▲12%安に迫る暴落となりました。

また、決算発表が厳しい内容となったニコン(7731)も一時▲12%安に迫る暴落で年初来安値を更新し、インバウンド激減と在宅勤務・外出自粛で女性の化粧回数が減ったこと等により通期業績の最終赤字見通しを発表した資生堂も一時▲11%安の暴落となりました。

新興市場(東証マザーズ)では、メルカリ4385)が一時+15%高に迫る爆騰の年初来高値更新となり、上場直後以来となる約2年ぶりに高値を付けました。