サッカーにおいて、1試合で3得点以上を決めることを表す「ハットトリック」。元々はクリケットで打者を三者連続アウトにすることをそう呼んでいた。(クリケットにおいて打者を連続でアウトにすることは相当難易度が高い)

サッカー選手にとって、「ハットトリック」は実力を証明する功績でもあるが、そう簡単にはお目にかかれない。この企画『HAT-TRICK HEROES』では記憶に残る「ハットトリック」を紹介していく。

今回は、マンチェスター・シティアルゼンチン代表FWセルヒオ・アグエロが決めたハットトリックだ。


2011年7月にアトレティコ・マドリーからマンチェスター・シティへ加入したアグエロは、チームの貴重な得点源として長年にわたり活躍。今シーズンまででプレミアリーグ263試合で180ゴール54ゴールを記録している。

今回紹介するのは、2015年5月10日に行われたプレミアリーグ第36節のQPR戦のハットトリックだ。

まずは開始4分、自陣からのサバレタのパスを受けたアグエロは、そのままドリブルで中央突破。ボックスに侵入するところで相手DFに阻まれるも、こぼれ球にいち早く反応しネットを揺らす。

さらに2-0で迎えた50分には、ダビド・シルバのアウトサイドのパスをハーフウェイライン付近でMFユン・ソギョンがカット。しかし、トラップに失敗すると、拾ったアグエロがドリブルで独走。最後は落ち着いてゴール右隅に流し込んだ。

さらに64分にはPKをゴール左に決め、これでハットトリック達成。チームも大量6ゴールを奪い、6-0で快勝を収めた。

なお、このシーズンのアグエロプレミアリーグで32ゴールを記録し、得点王に輝いていた。

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