ドラッグに手を出し、素手で自分の眼球をえぐり取ってしまった22歳の女性が『Metro』『Mirror』などのインタビューに応じた。2018年2月の事故から2年半が経過し、女性の生活は大きく変化。今月5日には初めて義眼を入れ、人生の新しいチャプターを歩み始めたようだ。

米サウスカロライナアンダーソンに住むケイリー・ムサートさん(22)は2018年2月6日、教会の前で自ら両目の眼球をえぐり取ってしまった。ケイリーさんがドラッグに手を出したのはこの事故の約6か月前で、その日は48時間眠ることなく“クリスタル・メス”と呼ばれるメタンフェタミンと他のドラッグを混ぜて使用していた。ケイリーさんは事故当時、自分がいかに常軌を逸していたのかについてこう振り返った。

ドラッグをやると恐怖心や信念が全て吹っ飛び、自分がやけに偉くなったような気分になりました。そうして深みにはまり、あの日は天から『目をくり抜けば天国に行ける。自分が犠牲になることで、他の人が救われる』という声を聞いたのです。」

事故後のケイリーさんは数週間を精神科施設で過ごし、薬物を完全に断つためにリハビリ施設で治療を受けた。また義眼を入れるスペースを作成する義眼床形成手術を受け、以前と同じアクアグリーンの色をした義眼を入れる準備を進めた。ケイリーさんは事故後の心の葛藤について、このように述べている。

「薬物依存から抜け出すのは、決して容易いことではありませんでした。身も心もボロボロになり、妄想、幻覚に悩まされ、判断能力も失われ、抜け殻のようになってしまいました。でも時間をかけて立ち直り、眼球を失い、目が見えなくなってしまったという事実を受け入れたのです。なぜならそれを否定してしまったら、いつまでも幸せになれないことに気付いたから。受容し、自分を見つめ直すことが必要でした。そして自分の心に耳を傾け、溜まった感情を吐き出すために泣きました。」

こうして約2年半、苦しみながらも一歩一歩前に進んできたケイリーさんは「コーヒーくらいなら自分で作れるし、フライパンで卵をひっくり返すのもできるんですよ。ピアノギターにも挑戦しているし、もうすぐ盲導犬がやってくる予定です」と明かす。今は自立するために視覚障害者の教育を行う学校に通っており、かなりの数の点字を学び、簡単な料理や洗濯、ベッドメイキングからペットの世話まで自分でこなしているそうだ。

さらに今月5日、ケイリーさんは同州グリーンビルにある「ゴリンズ・クリニック(Gorrin’s Clinic)」で初めて義眼を入れ、「これで外見だけは、普通に見えるようになったかしら!」と喜びを露わにした。ケイリーさんは知り合って5年になるボーイフレンドアレックスジョージさん(42)と一緒にレストランでお祝いをしたそうで、その日のことをこのように振り返っている。

「あの日は眼球を失ってから初めて化粧をし、彼と初デートしたレストランに行ったのです。FaceTimeで話をした母は『あなたの新しい人生のチャプターが始まったのね』と言って、涙を流して喜んでくれました。私にとって本当に特別な一日になったのです。」

一方でケイリーさんが義眼を入れた瞬間に立ち会ったアレックスさんは、こう述べている。

「あの時はまるで心が溶けてしまったような、そんな気持ちでしたよ。彼女が義眼を入れようが入れまいが、彼女は彼女。私は気にはしませんが、ケイリーはずっとあの日を待っていたのです。だからケイリーの幸せそうな顔を見ていたら、本当に嬉しくてね。いつも前向きで元気な彼女だけど、最高に素敵でしたよ。」

ちなみにケイリーさんは今後、高校の卒業資格を得てから短期大学士を取得する予定とのことだ。

「2年半の道のりは長かったけど、志を高く持って頑張るつもりです。そしていつか、私の経験を本にしようと思っています。」

画像は『Metro 2020年8月9日付「Woman who gouged out her eyes on drugs has prosthetic eyeballs fitted」(Picture: SWNS)』『Mirror 2020年8月9日付「Woman who gouged her eyes out after taking meth shares joy at getting prosthetic eyeballs」(Image: SWNS)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 A.C.)

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