アメリカである公園の近くに設置された防犯カメラが、飼い主が犬を捨てる場面を捉えて動物保護団体がその動画をSNSにシェアした。状況を理解していない犬が尻尾を振る切ない動画には、飼い主への非難の声が殺到している。『Mirror』などが伝えた。

ワシントン州のオーチャーズ・コミュニティ・パークにて今月6日夜8時20分頃、ある女性が飼っていたゴールデンレトリバーの“ヘンリー(Henry、13)”を置き去りにする瞬間を防犯カメラが捉えた。その映像は、黒い車が停車し女性が車から降りる様子から始まる。

女性が後部座席のドアを開けヘンリーを車から降ろすと、ヘンリーの首元を触る様子が映っており、どうやら首輪を外しているようだ。その後、女性はヘンリーを残して一度車に乗り込むがヘンリーがついてきてしまうと思ったのか、再び車から降りるとヘンリーを近くの森の中に連れて行った。状況を理解していないヘンリーは散歩に行くと思っているのか、喜んで尻尾を振って女性についていく姿が切ない。

森の中に入ると、女性だけが駆け足で車に戻ってくるところで動画は終わっている。女性が車に戻る際にはヘンリーの姿が見えないため、おそらくヘンリーは森の中で待っているのだろう。

この動画が撮影された後に防犯カメラの持ち主が動物保護の非営利団体「I Paw’d It Forward」に連絡し、ヘンリーはすぐに保護された。現在はサウスウェスト・ワシントン動物愛護協会「Southwest Washington Humane Society」に引き渡され、新しい飼い主を探しているそうだ。

「I Paw’d It Forward」はこの動画をFacebookに投稿し「これこそが犬が捨てられてしまう様子です。犬はここにいるし、今でも飼い主が戻ってくるのを待っています。ほとんどの場合は捨てられた直後に犬を保護することはできないので、捨てられた犬は保護されず家に帰ることができないのです」とコメントした。

その後、動物保護・管理機関「Animal Protection and Control」がヘンリーを捨てた女性を特定し、今月8日に事情聴取を行った。女性は自身の罪を認めており、動物虐待法のもとで法廷に呼び出されるという。

なおこの動画には、「こんな人が動物を飼う資格なんてない」「彼女は逮捕されてほしいわ」「彼女もどこか知らない場所へ連れて行って捨てられる経験をさせるべきだ」とヘンリーを捨てた女性を非難する声が多数見受けられた。

画像は『FOX 12 Oregon 2020年8月8日付「Woman cited for animal cruelty after abandoning dog in Vancouver park」(I Paw’d It Forward)』『Mirror 2020年8月8日付「Confused dog wags tail in excitement as cruel owner abandons at side of road」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 iruy)

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