サッカーにおいて、試合を決める大きな要素の一つであるフリーキック(FK)。流れの中ではなく、止まった状態から繰り出されるキックがそのままゴールネットを揺らせば、盛り上がりは一気に最高潮へと達する。

この企画『Beautiful Free Kicks』(美しいフリーキック)では、これまでに生まれたFKの数々を紹介していく。

今回は、ユベントスに所属するアルゼンチン代表FWパウロ・ディバラが決めたフリーキックだ。


2019-20シーズンのセリエA最優秀選手賞に輝いたディバラ。チャンピオンズリーグ(CL)の舞台でも好プレーを見せており、2019年11月26日に行われたグループリーグアトレティコ・マドリー戦では、現代最高守護神のスロベニア代表GKヤン・オブラクから想像もできない芸当でゴールを奪った

ユベントスアトレティコをホームに迎えたこの一戦。ユベントスがポゼッションで上回るものの、堅守のアトレティコゴールをこじ開けられないまま前半をゴールレスで終えるかに思われた。

しかしアディショナルタイム1分、右サイドゴールライン際で得たFKをディバラが意表を突いて直接狙うと、オブラクの反応が一瞬遅れ、強烈なシュートがゴール上部へと突き刺さった。

思いもよらないシュートからゴールを決められたオブラクは悔しさを露わにする一方で、歓喜のディバラは顎指し&敬礼のゴールセレブレーション。試合後のインタビューで顎指しのパフォーマンスは彼女に捧げる意味だったと語っており、彼女のオリアナ・サバティーニさんのテンションは最高潮だったに違いない。

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