500人以上の女性の仕事と恋を幸せに導いてきたキャリアコンサルタント・小川健次が、堅実女子の皆さんの人生を上方修正する、ちょっとしたコツをお教えする連載です。

今回は、「性格がよく美貌の高収入ハイスぺ女子」がダメ男としか恋愛できない謎についてのお話です。

DV父と離婚した母と貧困少女時代をおくる

大手IT企業の経営企画部門で働く、永田真理さん(仮名/37歳)は、1年前に今の会社に転職してきました。それまではメガバンクの投資部門で働いていましたが、真理さんの高い能力を買われてヘッドハンティングされてきたのです。

真理さんは名門都立高校卒業後、現役で東大合格。卒業後は第一志望だった金融業界に身を投じ、海外駐在などを経てキャリアを積み上げてきました。

そんな華やかな経歴を持っている真理さんですが、生い立ちは恵まれていたわけではありません。真理さんの父親は、定職に就かず、酔っては母親や、真理さん、そして10歳年下の小さな妹にまで暴力を振るう人でした。

そんな父から逃げるように、母親は離婚。以来、母親と真理さん、そして妹の三人での狭いアパート暮らし。母親は生活のために昼夜を問わず働くという生活をしていたそうです。小学校から中学校にかけて、真理さんの生活の中心は妹の世話でした。

そして真理さんは高校入学とともに、生活費を稼ぐためにアルバイトに明け暮れました。それでも、勉強だけは手を抜くことはなく、東大に現役合格。その力の原動力は、母や妹のために、この生活を抜け出すためにも、「自分が頑張るしかない」と思っていたからでした。

そうして卒業とともにメガバンクに就職。給料の一部は実家の母の生活費と、妹の学費にあてて、自分はとにかく頑張ることだけに集中してきました。

やがて、真理さんの努力も実り、母親の暮らし向きは楽になりました。妹も名門私立大学を卒業し、公務員として就職。

「頑張ればできないことはない。自分が望み、そのために必要な努力さえすれば、欲しい未来は手に入れられる」

真理さんは自分自身の経験を通じて、そう強く信じるようになったのでした。

恋愛だけはうまくいかない理由とは……

家族の生活を支えた後は、恋愛で男に貢ぐ

それが困難に見える道だとしても、自らの手で切り拓いてきた真理さんは、普通の人なら躊躇するような難しい問題にも果敢にチャレンジしてきました。そうして、転職してきた今の会社でも、わずか1年で周囲を納得させるほどの実績を残しています。

しかし、そんな真理さんにも、まだ手に入れていないものがあります。それは、心から信頼し合い、愛し合える恋人です。

もちろん、これまでに恋人と呼べる男性が、全くいなかったわけではありません。真理さんは素直な性格で美しい女性。部下からも上司からも信頼し、慕われています。でも、恋愛だけはダメなのです。

今までの交際相手を振り返っていただくと、ひどい恋愛ばかりでした。

最初に交際したのは大学時代の同級生。そこから同級生5人と恋愛をしますが、いずれも交際1か月で「君の人生の邪魔をしたくない」と去っていきます。

そして、22~26歳にかけて交際した男性は4人。いずれも短期に終わりました。半年以上の長期になったのは、28歳のときに交際した建築家。大きなビジネスをやると言いながら、実際にはその日の生活費にも困窮。真理さんからお金を借りるだけの男で、数百万のお金を貢いでしまったとのこと。30歳のときの彼氏はとにかく軽薄で、真理さん以外に交際相手が3人もいた広告代理店の営業マン。この人にもデート代はすべて出させられたのだとか。そして32歳、海外駐在の頃には、独身と偽っていた既婚者のアメリカ人と交際。彼に貸した数十万円のお金はかえってきていません。

恋愛経験は多いものの、とにかく短期。半分以上はダメ男……その一つ一つが、真理さんにとっては思い出したくもない経験ばかりなのです。

「恋愛以外のことは、大抵自分の力で何とかなるし、これまでも何とかしてきました。だから自信はあります。しかし恋愛だけがうまくいかない」

そんな真理さんが喜びと共にショックを受けたのは、妹からの結婚の報告。

「妹の結婚相手に会ったのですが、優しく誠実であるだけでなく、“妹に合う!”と思う男性でした。なぜ、私はこういう男性と会えないのだろうか。自分に何か問題があるのではないかと思い、私は今、ここにいます」

都立高校在学時は、3年間学年トップの成績を修めつつ、アルバイトをして家計を助けていた。

パーフェクトな女性は、なぜ恋愛となるとダメなのか……~その2~に続きます

プロフィール

恋愛・キャリアの賢人 小川健次

恋愛カウンセラー/営業・マーケティングコンサルタントとして、年間約500名の女性をカウンセリング。恋愛とキャリアの両立のためのアドバイスが支持される。同時に、中小企業を対象とした営業、マーケティングのコンサルティングを行なう。 株式会社リエゾンジャパン代表取締役、社団法人感覚刺激と脳研究協会理事ほか、多岐にわたる活動をしている。
Blog : https://ogawakenji.com/

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