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新型コロナウイルスパンデミックという、まさに青天の霹靂の事態に見舞われ、経済のみならず、心身も冷え込みがちな今夏。本来なら今ごろ、東京オリンピックで盛り上がっていたはず……などと思えば、ますます気持ちは沈み、目に見えないウイルスが相手なだけに、まるで暗闇にひそむ魔物に狙われているかのような不気味な恐怖感もあって、このままでは運気までダダ下がりになりそうだ。

そんな状況を少しでも打破してくれる厄よけアイテムはないものかーー数少ない“本物の占い師”として人気の愛新覚羅ゆうはんさんに、助けを求めてみた。

「ありますよ! それはズバリ、赤いブラジャーです」

赤い下着はかつて、血流をよくする“赤パン健康法”として注目を浴びたが、今年はパンツではなくブラジャー? 確かに、身につけると戦闘力が高まりそうなイメージはあるものの、実際、どんなパワーを秘めているのだろう。

「簡単にいえば、風水は古代中国で生まれた、人間に幸せをもたらす知識の集大成ですが、『赤』にはおめでたいという意味はもちろん、強いパワーや生命力が宿っていると考えられています。たとえば、世界の国旗を並べてみると、赤が多様に使われていますよね。これも、赤がパワーを持つ証し。

また、私たちの体で考えても、赤は血液の色であり、人間にとって、なくてはならない色なのです。なお、赤といってもさまざまな色みがあるなか、中国では朱色や紅色が主流。日本でも神社の鳥居は朱色ですよね。これは、神の世界と人の世界の境界線を示しているといわれ、朱色には『魔よけ』の意味もあるのです。

それから、古代中国の自然哲学、陰陽五行に当てはめると、赤は“陽”と“火”を表します。日本ではよく『赤い財布は“火”だから紙のお金を燃やしてしまう』などといわれますが、本来は“陽”の気としてとらえられるので、むしろ金運アップにつながります。つまり赤は、多種多様な運の底上げにつながる色なのです」

さらに、今年に限ってみると、赤はいっそう重要な意味を持つ。

「ちょっと専門的になりますが、今年は『庚子』の年で、七赤金星が中宮に入っている1年。七赤金星にも“赤”が入っていますし、火の最上級となる『庚』も赤を表すので、赤は今年のキーカラーでもあるわけです。残念ながら、『庚子』の七赤金星が中宮に入っている1年というのは、さまざまな困難が蔓延する年です。また、十二支のはじまりにあたる『子』は方角でいうと北を表し、陰の気がもっともピークにある位置。春の訪れの前のとても不安定な時期で、新しい時代を迎えるにあたっての準備をゼロからスタートしなければいけないときです。

さらにいえば、そこに『庚』という火の最上級がついていることから、その現象に加速がつきます。つまり、私たちが今まで経験したこともない大変革の年が、この2020年ということです。コロナのような疫病を“邪気”ととらえれば、赤で魔よけ対策をするのはとても有効。赤い衣服を身につけたり、赤い食材を食べたり、積極的に取り入れるようにしましょう。今なら赤いマスクもいいですね」

ではなぜ、アウターやパンツにまして、ブラジャーがベストなのだろう。赤を身につけるには、注意すべきことがあるようだ。

「もちろん、赤を身につけること自体に意味がありますから、実際にはなんでもOKです。ただ、気をつけたいのが、その割合。全身を赤でかためたファッションが似合う上級者もいますが、人によっては、暑苦しい、派手、威圧的と感じるなど、強い色ゆえのネガティブさも浮上してきやすいでしょう。そのため、赤はポイント使いか、全身で見立てたときに3分の1以下がおすすめです。そういう意味で、アウターよりインナーに取り入れるのがもっとも容易。赤は派手すぎて……なんて敬遠している人も、インナーなら手を出しやすいですよね。

そして、今年は下半身よりも上半身に“気”がたまりやすく、交感神経が高まる傾向にあります。イライラ、モヤモヤとしたストレスを感じ、自律神経失調気味になる人も多くなりそう。“気”には、神経系に影響を与える陰気も含まれているからです。上半身には大切な臓器も集まっていますから、特に心臓や肺といった循環器に悪い気が入り込まないよう、赤色を身につけて、はね返したいところ。ブラジャーが最適なのは、以上の理由からです。赤ブラをつければ運気も上がり、心身のストレスを緩和させてくれる効果も期待できるので、今年は意識的に身につけてみてください。ポイント的に赤い装飾が入ったものも素敵ですよね」

赤ブラをラインナップに加え、毎日ひそかに厄よけ・開運をしよう。

「女性自身」2020年8月18日・25日合併号 掲載