人気者のエミューが店を出禁に

人気者のエミューが店を出禁に image credit:senatormcgrath/Instagram

 オーストラリアクイーンズランド州首都キャンベラから車で13時間南西に向かったところに、たった16人の住民が暮らす小さな町がある。

 自然溢れるこの町には普段から多くの観光客が訪れるが、住民にくわえてコミュニティの一員となっているのが、2頭のエミューなのだそうだ。

 この町で生まれ育ったエミューは、住民らから、また観光客から可愛がられているとか、まさにオンリーオーストラリア的な感じだが、最近素行の悪さが目立ち、町のホテルから出禁になってしまったという。『abc net.au』などが伝えた。

―あわせて読みたい―

時速60キロで走る鳥、エミューを卵から孵化させ家飼いしている一家
【動画】1束の草を巡って戦う、カンガルーVSエミュー
こんなギャグみたいな技が通用するとは!エミューをおびきよせる方法
エミューの犬化。犬と一緒に育ったエミューの子、自分を犬だと思っているふしがある。
何かを召喚する気か?炎を目の前にしたエミューたちが儀式めいた動きを繰り広げていた件(オーストラリア)

2頭のエミュー、ホテルのレストランを出禁に

 クイーンズランド州ロングリーチ南西部の小さな町ヤラカには、2018年に孵化した2頭のエミューケヴィンキャロルがいる。

 もともと9頭いたようだが、町から離れたか事故で命を落としたかで、現在はこの2頭だけになっているという。

 住民が16人という小さなコミュニティで、ケヴィンキャロルを知らない者はおらず、この地にやってくる観光客にも人気者となっていた。

 ところが、最近この2頭の素行の悪さが目立ち、地元ホテルから出禁となってしまった。


客の食べ物を盗み、レストラン内に糞まで


 夫クリスさんと一緒にヤラカホテルを経営するゲリー・ギンブレットさんは、次のように話している。

2頭が出入りするようになってからは、態度の悪さが目立つようになりました。人に慣れたエミューは、観光客をターゲットにして食べ物や飲み物を得る他、車の鍵を盗んだりもして、混乱を引き起こすこともあります。

特に、店の中に入ると首を伸ばして客のためのトーストトースターから盗んだりもしました。でも、一番困ったのは店内に頻繁に糞を頻繁にされることです。2頭は大きいので臭うし、排泄の後始末も大変なのです。


 ケヴィンキャロルは、コミュニティの仲間として大切な存在だ。しかし、店内にはこれ以上歓迎はできないとして、夫妻はレストランの入り口にロープでバリケードをし、客に「エミュー出禁」の張り紙をし、このように伝えた。

エミューの素行の悪さにより、店への出入りを禁じています。店内に入る時にはこのバリア用のロープを外して入ってください。その後はロープを元に戻して置いてください。

 しかし、その張り紙がエミューに理解できるはずもなく、2頭は出禁になってもいまだレストランの外をうろついているという。

 これについてゲリーさんは、「誰かがロープを外して中に入ろうとした時に、一緒に滑り込もうとしているのでしょう。でも、これまではロープバリケードはうまく機能しているようです」と話している。

フレンドリーな性格でも繁殖期には攻撃的に

 レストランの常連客でもある住民のひとりは、2018年からこの2頭の存在を知っている。成長とともに、どんどん大きくなっていることも明らかで、「もう2メートルほどあるわ。まだまだ成長すると思う」と言う。

 ちなみに、専門家は次のような警告を促している。

フレンドリーエミューとして知られていても、繁殖期には攻撃的になる可能性も高く、過去にはエミューにより命を落とした人の例もあります。注意が必要です。

 小さな町での野生生物との共生は、何かと混乱を招き、やはりなかなか容易ではないようだ。

 こちらの動画でも、2頭が相変わらず観光客や地元の人たちの食べ物を求めて慣れた動作で近寄ってきては、人が手にしているパンなどをひょいと口に加えてしまう姿が捉えられている。


Emus banned from outback Queensland pub after bad behaviour | ABC News
written by Scarlet / edited by parumo

全文をカラパイアで読む:
http://karapaia.com/archives/52293273.html
 

こちらもオススメ!

―動物・鳥類についての記事―

猫が飼い主にお腹を見せるのはなぜ?動物行動学者たちの答え
ハスキーの顔に蝶が舞い降りた!その困惑の表情があまりにもかわいかった
木を切ってたら猫の鳴き声が…林の中にいた子猫ズ、素敵な人のおかげで無事家族が決まる
それスポーツじゃなくない?木箱に入った鳥の鳴き声を数えるオランダの“伝統的スポーツ”が物議を醸している件
希少な白いキリン、2頭殺されたけど最後の1頭の生きている姿が確認される(ケニア)

―知るの紹介記事―

自殺予防の為、水道水の中に気分安定剤「リチウム」を入れるべきだと科学者が提案(英研究)
人食い殺人鬼のターゲットの選び方、殺しのパターンが判明(米・独共同研究)
希少な白いキリン、2頭殺されたけど最後の1頭の生きている姿が確認される(ケニア)
ペルセウス座流星群は8月12日夜がクライマックス!願い事をたくさん用意して空を見上げよう
幽霊のうわさが絶えない、内モンゴルの古代都市「カラ・ホト」
街の人気者だったエミュー2頭だが、素行が悪すぎてパブを出禁に(オーストラリア)