ツイッタージャパン2020年8月11日ツイートのリプライ(返信)を制限できる機能を導入した。

誹謗中傷の書き込みや、相手を不快にさせるようなリプライ、いわゆる「クソリプ」を未然に防げると歓迎する声がある一方、懸念も上がっている。

「クソリプ」の12分類

使い方はこうだ。ツイートする前に、(1)全員が返信(2)フォローしている人だけが返信(3)指定したアカウントのみが返信――の3つの選択肢が表示され、リプライを送れるユーザーを制限できる。コメント付きのリツイート(引用リツイート(RT))は排除できない。

ツイッタージャパンの11日の発表によれば、5月から試験的に一部のユーザーに機能を開放したところ、「より意味のある会話を促進しながら、さまざまな視点に触れることができる」「嫌がらせに直面している利用者は、こうした設定が非常に役に立つ」などと肯定的な意見が目立ち、本格導入に踏み切った。

フジテレビの人気番組「テラスハウス」に出演していたプロレスラーの木村花さん(22)が今年5月に亡くなって以降、SNS上での誹謗中傷が今まで以上に社会問題となっていた。ツイッター社などが加盟する「ソーシャルメディア利用環境整備機構(SMAJ)」は5月26日、対策を検討すると声明を出した。

今回の新機能は誹謗中傷にとどまらず、「クソリプ」への対策にも有効だ。株式会社人間(大阪市西)が販売するカードゲームクソリプかるた」では、クソリプを「セクハラ系」「愚問系」「自己中系」「上から目線系」「難癖系」「偏見系」「恨み節系」「誤解系」「煽り系」「自分語り系」「暴言系」「意味不明系」に分類する。

ある著名人が昨年5月、こうした迷惑行為に対し、「ブロック」(ツイートの閲覧などを制限)などを検討すると発表して話題となった。

パクツイ、誤情報の指摘しづらくなる?

クソリプ排除の動きに、ツイッターでは賛否両論寄せられている。

クソリプを気にせずツイートできるジャンルが増えたから個人的に嬉しい」
「これで不快な割り込みリプ(他人のやりとりに介入してくるツイート)を見なくて済む」
「場合によってはパクツイ(盗用されたツイート)や誤情報への指摘を遮断する使い方もできてしまう」
「引用RTでいくらでも伝えられるんだよなぁ」
「ともすればフィルターバブル(自身に都合の良い情報のみが流れ、異論が遮られやすいメディア環境)の促進にもなる」

脳科学者の茂木健一郎氏は12日にブログで、自身は利用しない意向だと明かした。その理由を「フォローしているアカウントだけが返信できるという仕様だと、ツイッターの一番の面白さ、つまり、興味深い人との出会いがなくなってしまう。ほとんどがノイズだとしても、その中に光る珠と出会いたい」と説明している。一方で、「クソリプが苦手な人は、大いに新機能を使ったらいいと思う」とも補足している。

新機能導入後のツイート画面