今回紹介する、れいけも / RayKemoさんが投稿した『【ゆっくり解説】人工知能は実は紀元前から存在していた!?「AI」の歴史』という動画では、音声読み上げソフトを使用して、同人ゲーム『東方Project』の霧雨魔理沙(きりさめ まりさ)博麗霊夢(はくれい れいむ)のふたりのキャラクターが、AIの歴史を解説していきます。

投稿者メッセージ(動画説明文より)

今回はAIの歴史です!
AIって1900年代前半辺りに登場したと思っていたのですが、まさか紀元前まで遡るとは…


魔理沙:
 自動車分野や医療分野、農業分野などありとあらゆる分野で活用されている人工知能(AI)の始まりはいつか分かりますか?

霊夢:
 そうですね……。コンピューターが発達してきた1980年あたりですかね。

魔理沙:
 残念。実は人工知能の始まりは紀元前にまで遡ります。

霊夢:
 どういうことですか? その時代ってコンピューターなんて無いんですけど、まさか古代人がコンピューターを使ってたなんてオカルト話?

魔理沙:
 いや、全然オカルト的な話じゃないですよ。紀元前8世紀に作られた『イーリアス』という叙事詩には、炎と鍛治の神”ヘーパイストス”が人間の少女そっくりの黄金のロボットを作り、そのロボットが人間の気持ちを理解し、へーパイストスを助ける召使いとして働いている様子が描写されています。

 そしてこれが「人工知能の考え方」の始まりといわれています。

霊夢:
 なるほどですね。確かにロボットが人間の気持ちを理解するなんて人工知能っぽいですね。

魔理沙:
 その後は世界中の数学者・哲学者たちが、人工知能について研究しました。そして、17世紀に入ると研究が大きく進みました。ライプニッツ、トマス・ホッブズ、ルネ、デカルトなどは、「あらゆる理性的思考は計算だけで表すことができる」と考えました。そしてこれが後に人工知能の研究の指標となります。

霊夢:
 こんなに昔から研究されているなんて知らなかったです。

魔理沙:
 そしてこの後、1946年に世界初の現代的コンピューター『ENIAC』が開発されてコンピューターが発達していき、みんなが知っているような人工知能の研究が始まります。

 あらゆる分野で活用されている人工知能が、紀元前、そして17世紀の数学者・哲学者によって研究されていたことが分かりました。

第一次AIブーム

魔理沙:
 まず、1940年代後半に一部の科学者が人工知能を開発することを議論し始めました。

霊夢:
 ちょっと待ってください。ENIACが開発されたのが1946年ですよね。たった数年でそこまで進んだんですか?

魔理沙:
 そうです。そして1956年には人工知能研究が学問分野として確立されました。

霊夢:
 凄い早いですね。

魔理沙:
 ちなみにAIという言葉が生まれたのもこの年です。この年の夏に、アメリカ東部のダートマスという都市で『ダートマス会議』という会議が行われました。『ダートマス会議』は出現してまもないコンピューターに、人間のように知的な情報処理をさせたいと考えた研究者たちが、ロックフェラー財団から財政的援助を受け、議論を行いました。

 そして、この会議で世界初のAI『Logic Theorist』が発表されました。このAIは自動で数学の証明を行うというAIで、数値計算しかできないと言われていたコンピューターの可能性を大幅に広げるものでした。これは当時としてはとても驚異的なことで、政府機関などもどんどんと研究に資金を注ぎ込みました。そうして第一次AIブームが始まりました。

霊夢:
 こんな昔からAIブームが起きていたんですね。

魔理沙:
 第一次AIブームでは、迷路やパズルなどといった非常に限定された状況下で推論や探索を行うAIの研究がされました。なかでも有名なのが、『ELIZA』です。1964年に開発されたこのAIは、人間と対話することができるというAIで、「イライザとの対話に集中したいから部屋に一人きりにしてくれ」という人が出るほどリアルな会話が可能なAIだったのです。

霊夢:
 人の話を理解して会話できるなんて凄いですね!

魔理沙:
 そうですね。本当に人間の会話を理解していたのならね。

霊夢:
 どういうことですか?

魔理沙:
 実はこのAI、入力に対してどう返答するかという返答パターンがいくつかあって、それを表示しているだけだったんです。つまり人間が話していることを一切理解していなかったんです。

霊夢:
 なんだ、そういうことだったんですね。

魔理沙:
 こういったこともあって、組み合わせや状況が複雑に絡み合う現実の問題は解けないといったことも明らかになっていき1970年代に入ると次第にブームは収束していきました。ちなみにこの期間を『AIの冬』といいます。

霊夢:
 期待されてただけにちょっぴり残念ですね。

 AIの研究資金を投資したことによって第1次AIブームに突入しましたが、収束していき冬の時代に突入していったことがわかりました。

第2次AIブーム

魔理沙:
 AIの冬に入って約10年後の1980年代、第2次AIブームが始まります。第2次AIブームでは、今まで解けないとされていた現実の問題を解けるようになってきました。

霊夢:
 ついに現実の問題に適用できるようになったんですね。それでどうやって解けるようになったんですか?

魔理沙:
 それは『エキスパートシステム』と呼ばれるプログラムが登場したことで解けるようになりました。エキスパートシステムは簡単に説明すると、コンピューターに専門家の知識を大量に覚えさせ、その情報をもとに判断させるといったものです。特に有名なのが『MYCIN』というスタンフォード大学が開発した医療AIで、感染症の診察を69%の精度で行うことができました。

霊夢:
 69%ってどれくらい高い精度なんですか?

魔理沙:
 これは専門医には劣るが、そうでない医師には勝るぐらいの制度です。

霊夢:
 凄いですね。これならすぐに人間より高い精度で診察できるようになりそうですね。

魔理沙:
 いや、実はそう上手くはいきませんでした。例えば「なんとなく頭が痛い」などの曖昧な症状に対しては診察をつけることができなかったのです。さらに、専門知識だけでなく一般意識も覚えさせなければならなかったんですが、この時は全て手作業で覚えさせていて、人間の常識を全て覚えさせるのは不可能に近かったんです。

霊夢:
 確かに、一般常識を全て手作業で覚えさせなければいけないなんて、どれだけ時間がかかっても終わりそうにないですね。

魔理沙:
 こういった理由で、簡単な業務はAIに任せられますが、難しい業務はAIにはできないことが明らかとなり、1980年代後半、再度AIの冬に突入しました。

霊夢:
 人工知能の開発ってなかなか一筋縄ではいかないんですね。

 また第2次AIブームに突入し、精度の高い結果を残しました。しかし、現実的に不可能な問題に衝突してまた冬の時代に突入したということが分かりました。

第3次AIブーム

魔理沙:
 そして2000年代前半から、今でも続く第3次AIブームが始まります。第3次AIブームはインターネットが普及したことで大きく成長しました。多くの人がインターネットを使うようになったことで、大量のデータを集められるようになりました。そしてこの大量のデータのことは『ビッグデータ』と呼ばれています。

霊夢:
 ビッグデータを使えば今までより沢山の知識をAIに覚えさせられますね。

魔理沙:
 だがそれだけのデータを第2次AIブーム時のように手作業で覚えさせるわけにはいきませんよね。

霊夢:
 そうですね。

魔理沙:
 ということで登場したのが『機械学習』です。機械学習は簡単に言えば機械が自動で学習するプログラムで、わざわざ手作業で覚えさせなくても自分自身で覚えるようになりました。

 さらに機械学習の中でも『ディープラーニング』というものが登場して、AIがさらに成長を遂げます。ディープラーニングは、『ニューラルネットワーク』という人間の脳神経回路を真似て作られたアルゴリズムを多層構造化したもので、AIの精度が大幅に高まりました。

霊夢:
 凄いですね。これならデータを増やせば増やすだけAIが賢くなりますね。

魔理沙:
 そうですね。最近ではディープラーニングを使った質の高いサービスなんかがいろいろ出てきましたね。

霊夢:
 「DeepL翻訳」とか精度が高くて便利ですよね。これなら人間と同じように考えられる人工知能とかすぐに開発されそうですね。

魔理沙:
 しかし、現在の人工知能でも言葉の意味や潜在的な事象を人間のように理解することは難しいですからね。

霊夢:
 まだまだ課題が多くあるんですね。

魔理沙:
 これからの人工知能の進化からも目が離せませんね。

 様々な変遷を歩みながら研究され、インターネットの進化と同時に進化していった人工知能が第3次AIブームを起こし、様々なサービスをうんでいます。課題を残しながらも進化し続ける人工知能に今後も目が離せません。

 ふたりの解説をノーカットで楽しみたい方はぜひ動画をご視聴ください。

▼動画はこちらから視聴できます▼

【ゆっくり解説】人工知能は実は紀元前から存在していた!?「AI」の歴史

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