新型コロナウイルスの感染拡大の影響で公開が延期されていた映画「ジョゼと虎と魚たち」が2020年12月25日(金)よりロードショー! 特報映像が解禁され、W主演を務める中川大志さんと清原果耶さんをはじめとするメインキャストと、主題歌アーティストが発表されました。

中川大志さんと清原果耶さんのアフレコ風景

数々の映画やドラマに出演する中川大志さんが、留学する夢のためにアルバイトに勤しむ大学生・恒夫を演じ、NHK連続テレビ小説あさが来た」でデビューをはたした女優の清原果耶さんが、かわいらしい見た目とは裏腹に口が悪い車椅子のヒロイン・ジョゼを演じます。

また、2人を取り巻くメインキャラクターは、宮本侑芽さん、興津和幸さん、Lynnさんなど豪華声優陣と女優の松寺千恵美さんが演じます。さらに、主題歌はEveさんの「蒼のワルツ」に決定しました。メインキャスト陣とEveさんからはメッセージも届いています。

■鈴川恒夫

大阪の大学に通う4年生。メキシコに生息する魚に魅せられ、海洋生物学を専攻している。卒業後に留学するべく、ダイビングショップをはじめいくつものバイトを掛け持ち中。ジョゼと出会い、彼女の祖母からあるバイトを頼まれることになる。ジョゼいわく、「タダ飯食いに上がり込んで来たんや」。

【鈴川恒夫役・中川大志さんのコメント】

恒夫を演じていけばいくほど、僕はジョゼが愛おしくてたまらなくなりました。ジョゼと出逢って、見慣れたはずの景色がこんなにもカラフルに見えるなんて。お客様にも、ジョゼと恒夫と共に、劇場でその景色を観ていただければ嬉しいです。

ジョゼ

愛読書にちなんで、自らを「ジョゼ」と名乗る。祖母とふたり暮らしで、車椅子で生活している。好きなことは本を読むことと絵を描くこと。ほとんどを家の中で過ごしているため外の世界への憧れが強く、魚のように好きな場所へ泳いでゆく空想に浸っている。可愛らしい見た目と裏腹に口が悪い。恒夫いわく、「フワフワしたカッコしてるクセ、口を開くとチクチクチクチク。アマクサクラゲかよ!」

ジョゼ役・清原果耶さんのコメント】

出会うべくして出会ったような、そんな2人が手を取り合って新しい世界へ飛び出すお話です。ジョゼを演じると聞いた時、とても嬉しく思ったことを覚えています。慣れない演技に足踏みをしたりしましたが、監督が丁寧に指導してくださり、中川さんが雰囲気を引っ張ってくださったお陰で無事に録り終えることができました。役者が声を吹き込むという事の意味や、監督・スタッフのみなさまの、この作品に対する情熱を現場で教えていただいた気がします。本当にありがたい経験でした。ジョゼと恒夫のみならず、観てくださった方々に愛されるような登場人物がたくさん出てきます。アニメーションでしか描けない映像の美しさを、ぜひスクリーンで感じていただければ幸いです。

二ノ宮

恒夫がバイトしているダイビングショップの後輩。魚の水中写真を撮ることが好き。恒夫に想いを寄せているが打ち明けられずにいる。

二ノ宮舞役・宮本侑芽さんのコメント】

オーディションを受ける際に原作を読ませていただき、実写映画も観させていただきました。人間の色んな魅力がギュギュッと詰まったとっても素敵な作品で、一度見たら、読んだら、忘れられない世界観でした。こんな素敵な作品の新たな表現の世界に携われて、本当に幸せです。私が声を担当させていただいた舞ちゃんは、健気で、明るくて、とっても人情に熱い女の子です。台本を読んだ段階から舞への共感度が非常に高く、舞を理解し、たくさん愛することができたと思います。みなさまにもこの作品をたくさん愛していただけると嬉しいです。よろしくお願いします。

■松浦隼人

恒夫と同い年のバイト先の友人。お調子者でノリがいい。舞の恒夫に対する気持ちに気づいている。

【松浦隼人役・興津和幸さんのコメント】

ジョゼと虎と魚たち」知ってるぞ、このタイトル!? 昔々に目にしたことがあるぞ! でも、ジョゼって? 虎? 魚も出てくるの? と思いつつ、気になりながらも触れなかった作品です。今回あらためて田辺聖子さんの御本を拝読しました。短編ながらも、匂い立つような大阪のことば。締め付けられる胸。素晴らしい……。この儚く美しく濃厚な物語がどのようにアニメ映画化されるのか、私もとても楽しみです。精一杯臨ませていただきます。

■岸本花菜

ジョゼが恒夫と共に訪れた図書館の司書。フランソワーズ・サガンが好きで、初めて出会ったジョゼと小説の話で意気投合する。

【岸本花菜役・Lynnさんのコメント】

オーディションを受ける際に見た企画書の中のイメージイラストがとても美しくて、繊細で、どこか儚げで。アニメーションとしてこの「ジョゼと虎と魚たち」の世界観が描かれることに純粋にワクワクしましたので、それに参加させていただけるというのは大変光栄なことだなと思っています。私が演じさせていただく花菜は、ジョゼが新しい扉を開けた先で出会うとても柔らかい空気感を持った女性で、作品に寄り添えるよう、自然体なお芝居を意識しました。長年愛されている作品ですが、またさらにたくさんの方に楽しんでいただければ嬉しいです。

■山村チヅ

ジョゼの祖母。何かと頑固で「外は恐ろしい猛獣ばかり」が口癖。他人を避け長い間二人だけで暮らしていた。

【山村チヅ役・松寺千恵美さんのコメント】

えっ! アニメの声の出演!? 驚きと喜びが湧き上がってきたのを覚えています。ずっと挑戦してみたかったアニメの声! しかも田辺聖子さん原作。田辺聖子さんとはご縁があって、『姥』シリーズは関西芸術座で舞台化。私も出演しました。久しぶりに田辺作品にふれて、お会いした時のことを思い出しましたジョゼおばあちゃんは、世の中の人を信じずかたくなで、一見愛想なし。でも……。お客様がこの映画を見終わって、暖かく優しい気持ちになって帰っていただけたら嬉しいです。

【主題歌アーティスト・Eveさんのコメント】

ジョゼと虎と魚たち」の主題歌を担当させていただくこととなりました。最初に監督から頂いた絵コンテはまるで登場人物が今にも動き出しそうで、映像が飛び込んでくるかのような繊細さと美しさに感動したのを覚えています。丁寧に楽曲とも向き合ってくださって、時代を超えても色あせないものとは何か、人見知り不器用ジョゼとの共通項を探していきながら、音楽を作っていきました。この作品の一部分を担えることができてとても嬉しいです。映画館で観られる日を今から心待ちにしています。

【あらすじ】

趣味の絵と本と想像の中で、自分の世界を生きるジョゼ。幼いころから車椅子の彼女は、ある日、危うく坂道で転げ落ちそうになったところを、大学生の恒夫に助けられる。海洋生物学を専攻する恒夫は、メキシコにしか生息しない幻の魚の群れをいつかその目で見るという夢を追いかけながら、バイトに明け暮れる勤労学生。そんな恒夫にジョゼとふたりで暮らす祖母・チヅは、あるバイトを持ち掛ける。それはジョゼの注文を聞いて、彼女の相手をすること。しかしひねくれていて口が悪いジョゼは恒夫に辛辣に当たり、恒夫もジョゼに我慢することなく真っすぐにぶつかっていく。そんな中で見え隠れするそれぞれの心の内と、縮まっていくふたりの心の距離。その触れ合いの中で、ジョゼは意を決して夢見ていた外の世界へ恒夫と共に飛び出すことを決めるが……。(WebNewtype)

映画「ジョゼと虎と魚たち」は中川大志さんと清原果耶さんのW主演に決定