片野ゆかによるノンフィクション『北里大学獣医学部 犬部！』を原案にした『犬部！』が映画化され、俳優の林遣都が主演し、俳優の中川大志が共演することが決定した。劇中で林と中川のバディとなる犬、花子と太郎の写真も解禁された。
【写真】映画『犬部！』主演の林遣都と共演の中川大志、劇中の愛犬たち
原案の「北里大学獣医学部 犬部！」（ポプラ社刊）は、2004年頃に青森県十和田市にある北里大学（十和田キャンパス）に実在した動物愛護サークル「犬部」の活動を描いた笑いと涙と感動のノンフィクション。行き場を失った犬や猫を救うため奔走する現役獣医学部生たちの青春奮闘記だ。
映画は、「犬部」を設立した獣医学部の学生をモデルにした主人公が、仲間たちと共に動物を守ろうと奮闘した過去と、獣医師となって一人で新たな問題に立ち向かう現代という、二つの時代構成で展開。現代を主軸に、主人公がかつての「犬部」の仲間たちを再び巻き込んで、信念を曲げずに突き進む姿を描く。
林が演じるのは、「犬のためなら死ねる」というほどの“犬バカ”で犬部を設立する主人公・花井颯太役。中川は、颯太の親友で、同じく“犬バカ”ぶりを発揮する犬部メンバーの柴崎涼介役を演じる。
メガホンをとるのは、映画『花戦さ』（2016）で第41回日本アカデミー賞優秀作品賞を受賞した篠原哲雄。脚本は『犬に名前をつける日』の監督・脚本・プロデューサーで、ドキュメンタリー番組『ザ・ノンフィクション 犬と猫の向こう側』（フジテレビ）や、保護犬や保護猫と里親のマッチングを手伝う番組『家族になろうよ 犬と猫と私たちの未来』（NHK）の総合演出を手がけるなど、現在の映像業界で最も犬猫保護事情に詳しいといわれる山田あかねが担当する。
主演の林は「『犬部！』は実話を基にした命を繋ぐ物語です。自らを犠牲にし、動物たちに幸せな日々が訪れるよう願い闘い続けてきた方々の勇姿、そして溢れんばかりの愛が詰まった作品です」と作品を説明し、「撮影時、何度か命を繋ぐ尊い現場に立ち合わせていただきました。小さな命を前に懸命に向き合う獣医師の先生方の姿に心打たれ、胸が熱くなりました。動物を愛し、救おうとしている方が沢山います。そういった方々の願いを、一人でも多くの人に届けることが自分の役目だと思っています。是非観ていただけたら嬉しいです」とメッセージを寄せている。
中川は「この作品に出会い、人間と動物との歴史、目を背けてはいけない現実、自分の奥底に仕舞っていた感情、いろんなものと向き合いました。役者として、動物が大好きな一人の人間として、この作品を世の中に届けたいと思いました。逃げずに、大切に、最後までこの役を生きたいと思います」と真摯に語っている。
映画『犬部！』は2021年公開。
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