地方では隣人同士で交流を持つ家庭も多いと思われるが、このほどアメリカで5歳男児が隣人の男に銃で殺害されるという事件が起きた。男児の家族と隣人は普段から交流があったが、普段何気なく挨拶を交わしている隣人が突然牙を剝き、殺人にまで発展した事件に地元住民らは驚きを隠せないようだ。『Metro』『People.com』などが伝えている。

今月9日の午後5時30分頃、米ノースカロライナ州ウィルソンアーチャーズ・ロードの住宅街に住むキャノン・ヒナント君(Cannon Hinnant、5)が、隣人に殺害されてこの世を去ってしまった。

キャノン君は当時、7歳と8歳になる姉と一緒に自宅の庭で自転車に乗って遊んでいた。複数のメディアによると、この時キャノン君は隣家の前庭に自転車で入ってしまったようだ。その瞬間、隣人のダリス・セッソムス(Darrius Sessoms、25)が家の中から現れ、姉らが見ている前で至近距離からキャノン君の頭部めがけて銃を発砲した。

銃声に気づいたキャノン君の父親がすぐに駆けつけ、キャノン君は病院へと搬送されたものの医師によって死亡が確認された。ダリスはキャノン君を殺害した後に車で逃走したが、翌日の夜に警察の追跡によりウェイン郡ゴールズボロの街で発見され逮捕された。

逮捕されたダリスはキャノン君家族とも交流があり、前日の夜にはキャノン君の父親と夕食をともにしていたとのことだ。キャノン君宅のすぐ近くに住むシャーリーン・ウォルバムさん(Charlene Walburn)は、ダリスについて次のように語っている。

「私の夫はよくダリスと会話を交わす機会がありました。時には夫のところにやってきて『車のタイヤに空気を入れて欲しい』と頼みに来ていました。また私が玄関前でアイスキャンディーを食べていると『一つもらえないか』なんて言うこともありましたよ。」

「事件当日、私達は夕食中で突然『バンッ!』という音が聞こえてきたのです。すぐに銃声だと分かったので夫にすぐ警察に通報するように言って、私は玄関口に向かいました。」

シャーリーンさんが玄関のドアを開けて銃声のあった方向に目をやると、キャノン君の父親が「キャノンが撃たれた!」と叫んでいる姿が目に飛び込んできたという。

ダリスがキャノン君に発砲した具体的な理由は明らかになっていないものの、『Metro』によるとキャノン君の葬儀費用を募るため「GoFundMe」に開設されたページには「キャノンは自分の人生を1分ほど楽しんだ後、隣人の庭に入ったため、人生を終えることとなってしまいました」と記されていたようだ。現在、同ページからはこの一文が削除されている。

また『The Sun』によると、ダリスは2016年3月に銃器の窃盗による重罪、同年4月には違法薬物の保管管理、11月には大麻所持で有罪が下されていたという。今回ダリスは第1級殺人罪で起訴され、保釈金の設定無しでウィルソン刑務所に拘留されている。

画像は『Metro 2020年8月11日付「Boy, 5, shot dead at point-blank range ‘for riding into neighbor’s yard’」(Pictures: GoFundMe/WRAL)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 MasumiMaher)

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