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州立公園では全米で2番目の広さを誇るサウスダコタ州のカスター州立公園は美しい森や草原、湖が広がる野生動物の宝庫で、1400頭ほどのバイソン(アメリカバイソン)が生息する。公園内を走る道路を悠々と横断するバイソンは観光客に人気だが、このたび公園内で女性がバイソンに近づきすぎて襲われる事故が発生し、物議を醸している。『FOX 8 News』『New York Post』などが伝えた。

サウスダコタ州にあるカスター州立公園で今月13日午後6時40分ごろ、アイオワ州在住の54歳の女性がバイソンに襲われるという事故が発生した。この日は同州スタージスで、米最大級のバイクの祭典「モーターサイクル・ラリー」が開催されており、同公園はたくさんのバイカーで賑わっていた。

目撃者によると、女性はバイクから降りるとバイソンにかなり接近して写真を撮っており、襲われた際はバイソンの子供に近づこうとしていたという。今がちょうど繁殖期にあたるバイソンは通常よりも興奮しやすくなっており、女性はバイソンに不意を突かれて突進され、なすすべもなかったようだ。

この時の様子を撮影した動画では、女性がバイソンに道路の反対側まで引きずられ、グルグルと激しく振り回されるのが見て取れる。実はこの時、女性のジーンズのベルトがバイソンの角に引っ掛かっていたようで、地面に放り投げられた女性のジーンズは引き裂かれ、脱げ落ちている。

バイソンはその後、動かなくなった女性を放置して群れに戻っており、女性はヘリコプターで近くの病院に搬送された。幸いなことに軽傷で済んだが、一歩間違えば命を落としていた可能性も高く、カスター郡保安官事務所は「野生動物の見学の際には車やバイクから降りないこと。またバイソンには近づきすぎないように」と声明を出している。

バイソンはアメリカではバッファローとも呼ばれ、短い角がある巨大な頭とたくましい肩の筋肉を持っている。体重は大きいオスでは900キロを超え、体長は380センチ、肩高は180センチにも達する。大人の毛色は黒褐色だが、今回女性が近づいたのは茶色の毛をした生後4か月以前の子供だったようだ。

ちなみにこのニュースには「自業自得」「命があっただけ良かった」「愚かとしか言いようがない」「公園はバイソンの棲みか。人間は立ち入るべきではないのでは?」「いい年をして恥ずかしい」といった厳しい声があがっている。

画像は『FOX 8 News 2020年8月14日付「Bison rips woman’s pants off at South Dakota state park in attack caught on video」』『Custer State Park 2020年8月7日付「As the rut is winding down in Custer State Park, the mature bulls are dispersing from the larger herds and often travel using the highways.」、2020年8月14日付「PSA TIME, PARK PEEPS:」』『New York Post 2020年8月14日付「Bison rips pants off woman in violent attack caught on video」(Jo Reed via TMX.news)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 A.C.)

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