新シーズンに向けてオーストリア山岳部でプレシーズントレーニングを開始

 リバプールは現地時間15日、2020-21シーズンに向けたプレシーズントレーニングのキャンプを開始したことをクラブ公式サイトなどで伝えており、日本代表MF南野拓実の姿もとらえている。

 2019-20シーズン、新型コロナウイルス禍によってリーグ戦の中断こそあったものの、独走でプレミアリーグ制覇を果たしたリバプール。名将ユルゲン・クロップ監督率いるチームは新シーズンに向けてオーストリアの山岳部にてリスタートを切った。その様子をクラブが公式サイト上やSNSで動画として公開している。

 感染予防対策でバスから降りた選手の口と鼻にはマスクがつけられていたものの、それぞれが笑顔でキャンプ地入りすると、ピッチで南野やエジプト代表FWモハメド・サラーらがソーシャルディスタンスを取って拍手でチーム再始動を喜び合い、ドリブル練習などで汗を流した。

 クラブ公式サイトには副キャプテンの元イングランド代表MFジェームズ・ミルナーがさっそく取材に答えている。マルチロールとしてチームを支えてきたベテランMFは「もっと厳しくなるシーズンの始まりだよ。過去2シーズン、僕らがどれだけ優れていたかは素晴らしいことだったと思うけど、同レベルにとどまっていれば、十分とは言えない」と意気込み、次のように話している。

「過去の(連覇に挑んだ)チームはリーグタイトルを防衛することがいかに難しいかを示してきた。きっと大きな挑戦になるよね。僕らはチャンピオンと呼ばれる権利を得たけど、それを証明し、もう一度手に入れるようにやらなければ」

 世界で最も競争が激しいリーグと言われるだけにクロップ監督率いるチームに慢心している暇はないだろう。「誰もが集中して、再び進む準備ができていると思う。それを維持し続けることで、うまく走っていきたい」というミルナーの言葉通り、9月開幕予定の新シーズンでも圧倒的な強さを見せつけることはできるだろうか。(Football ZONE web編集部)

新シーズンへ向けて始動したリバプールの副将ジェームズ・ミルナー【写真:Getty Images】