韓国の文在寅大統領の支持率下落に歯止めが掛からない。ついに「40%の壁」が崩壊。就任以来最低水準に沈んだ上、落ち込んだ上、この3カ月で30ポイントも落ち込み、ジェットコースターさながらだ。


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韓国の世論調査会社のギャラップの調査(11~13日実施)によると、文在寅大統領の8月第2週の支持率は前週比5ポイント減の39%に下落。不支持率は7ポイン増の53%に上昇した。支持率と不支持率はともに、就任後の最低と最高を記録した昨年10月第3週と同じ数字。当時は法相に抜擢した側近の曺国氏をめぐる不正疑惑が発覚し、政権が大揺れしていた。その後、文在寅大統領はコロナ禍対応で評価を上げ、4月の総選挙で与党「共に民主党」を圧勝に導き、支持率は一時71%にまで上昇していた。それが、わずか3カ月で吹き飛んでしまった。

世論の不満は政党支持率にも如実に表れていて、「共に民主党」は33%、野党の「未来統合党」27%だった。5月上旬時点ではそれぞれ46%と17%で29ポイント差も開いていたのが、足元では6ポイント差に縮小。2022年の大統領選について「政権交代をするため野党候補が当選すべき」は45%を占め、「政権維持のため与党候補が当選すべき」の41%を上回った。総選挙直前に「与党が多く当選すべき」が49%で、「野党が多く当選すべき」は39%だったことから、文在寅大統領の求心力低下は危機的だ。

「不支持の理由は『不動産政策』(35%)で、6週連続で最多。手の打ちようがないだけに、事態は深刻です。2017年の文在寅政権発足以降、ソウルのマンション価格は約5割も上昇し、政府は20回以上も政策を打ちだしましたが、全く効果が上がりません。この短期間に支持率が30ポイント超も急落し、与党の支持率も同時下落するなど、世論の離反は明らか。任期後半の再浮上は厳しく、一気にレームダック化する可能性がある」(韓国メディア関係者)

 足元では新型コロナウイルスの感染が再拡大しているのも懸念材料だ。新規感染者が5カ月ぶりに200人を突破。16日には新たに279人の感染が確認された。韓国政府は感染者が急増しているソウルを中心とする首都圏の感染対策レベルを引き上げ、住民に他地域への移動自粛などを要請。文在寅大統領は「韓国の防疫の成否を分ける重大な山場だ」として、国民に感染対策への協力を呼びかけ。防疫ルールを守らずに妨害する違法行為には厳しく対処すると警告した。文在寅大統領が誇る「K防疫」が第2波にやすやすと破られてしまえば、死に体まっしぐらか。

※健康、ダイエット、運動等の方法、メソッドに関しては、あくまでも取材対象者の個人的な意見、ノウハウで、必ず効果がある事を保証するものではありません。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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ついに「40%の壁」崩壊…文在寅大統領の危機的な支持率下落のワケ