どれだけゴールを重ねている名選手でも、初めてのゴールは印象深いはず。今回の企画『FIRST GOALS』では、選手たちが各クラブで初めて決めたゴールを紹介していく。

今回は元ウルグアイ代表FWアルバロ・レコバ氏がインテルで決めた最初のゴールだ。



ウルグアイの強豪ナシオナル・モンテビデオで頭角を現したレコバは、1997年夏にインテルに加入。ここで世界トップレベルのレフティに成長したレコバは、2008年に退団するまで公式戦261試合に出場し、71ゴールを決めた。

独力で試合を決める力を持ちながらも、何もできない日があるなど、試合や時間帯によってすら調子に激しい波があったレコバだが、その記念すべき初ゴールは、1997年8月31日に行われた、セリエA第1節のブレシア戦で決めたゴールだった。

この試合でインテルデビューを飾ったレコバだったが、人々の関心は、専らバルセロナから鳴り物入りで加入したFWロナウドに集まっていた。

しかし、ロナウドの移籍後初ゴールへの期待が高まる中、輝きを放ったのはレコバだった。0-1とリードを許して迎えた80分、敵陣中央やや左でボールを受けたレコバは、チラリとゴールを見ると、いきなりロングシュート。矢のような弾丸シュートは、一直線にゴール右隅へ飛んでいき、文字通りゴールネットに突き刺さった。

さらには85分、敵陣中央でFKのチャンスを得るとキッカーはレコバ。ものすごいスピードのシュートをゴール右上の完璧なコースに叩き込み、独力で逆転に成功するという鮮烈なインテルデビューを飾った。

試合はレコバの鮮やかな2ゴールで終盤に逆転に成功したインテルが、2-1で勝利を収めている。

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