北川精機は、2021年6月期の配当を前期比で「増配(復配)」とする予想を、2020年8月19日15時15分に発表した。11年ぶりの復配によって、北川精機配当利回り(予想)は1.02%にアップする見通しとなった。

 北川精機が発表した2020年6月期の決算短信によると、2021年6月期の予想配当は中間配当(12月)が「0円」、期末配当(6月)が「5円」、合計の年間配当額は「1株あたり5円」となっている。

 北川精機の2020年6月期の配当は「1株あたり0円」(無配)だったので、前期比で「5円」の増配となる。今回の増配発表によって、北川精機の配当利回り(予想)は1.02%にアップすることとなった
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 北川精機は今回、配当予想とともに業績予想も発表しており、2021年6月期(通期)の連結業績予想はすべて前期比で売上高が12.5%増、営業利益が4%増、経常利益は0.1%減だが、親会社株主に帰属する当期純利益は16.5%増と堅調。なお、2021年6月期の配当予想で「復配」となることや、発表された業績予想が堅調なことなどを受けて、北川精機の株価はSBI証券の夜間取引(PTS取引)で一時、発表当日(2020年8月19日)の終値490円より80円も高い、制限値幅の上限である570円(+16.32%)を記録しており、明日の株式市場でも注目を集めることになりそうだ。
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北川精機の過去14期の配当の推移は?

■北川精機(6327)の過去14期の配当の推移
年間配当額 年間配当額
2008/6 15円 2015/6 0円
2009/6 15円 2016/6 0円
2010/6 8円 2017/6 0円
2011/6 0円 2018/6 0円
2012/6 0円 2019/6 0円
2013/6 0円 2020/6 0円
2014/6 0円 2021/6 5円
(予想)

 北川精機は2011年6月期以降、10期にわたって「無配」が続いていた。しかし、2021年6月期の配当予想「1株あたり5円」が予想通りに実施されれば11年ぶりの「復配」となる
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 参考として、北川精機の株価も確認しておこう。北川精機の株価は、無配となった2011年6月の終値248円から本日(2020年8月19日)の終値490円まで、1.9倍に上昇した水準で推移している。

■北川精機(6327)の株価チャート/月足・10年

北川精機の配当利回りは?

 北川精機の2020年8月19日時点の株価(終値)は490円なので、配当利回り(予想)は以下のようになる。

【※北川精機の配当利回り
株価:490円
年間配当額:中間0円+期末5円=5円
配当利回り:5円÷490円×100=1.02%

 北川精機の配当利回りは1.02%。2020年7月の東証1部の平均利回りは2.25%(配当実施企業のみ)なので、北川精機の配当利回りは「低め」と言える。なお、北川精機株主優待を実施していない。
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 北川精機は、プリント基板製造に欠かせないプレス装置のメーカー。銅張積層板成型用プレス装置は真空化に対応したことで世界トップシェアを誇る。2021年6月期(通期)の連結業績予想は、売上高12.5%増、営業利益4.0%増、経常利益0.1%減、親会社株主に帰属する当期純利益16.5%増と堅調(すべて前期比)。
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北川精機
業種 コード 市場 年間配当額(予想)
機械 6327 東証JASDAQ 5円
株価(終値) 単元株数 最低投資金額 配当利回り(予想)
490円 100株 4万9000円 1.02%
※株価などのデータは2020年8月19日時点。最新のデータは上のボタンをクリックして確認してください。