歌手の氷川きよしが20日、都内で行われたデジタル・コンテンツ・オブ・ジ・イヤー’19/第25回AMDアワードに出席。楽曲「限界突破×サバイバー」でAMD理事長賞を受賞した氷川は、「新しい氷川きよしのドアを開けられたような気持ち」と喜びを口にした。

【写真】白タキシード姿で登場した氷川きよし 授賞式の様子

 同アワードは過去一年間に、日本国内において発売・発表された優れたデジタルコンテンツ等の制作者を選出・表彰するもの。「限界突破×サバイバー」が受賞した優秀賞10作品のほか、大賞/総務大臣賞、AMD理事長賞の発表が行われた。大賞/総務大臣賞には「AI美空ひばり」、AMD理事長賞には「限界突破×サバイバー」がそれぞれ輝いた。

 氷川の「限界突破×サバイバー」は、挑戦する姿勢と、作品としての完成度、エンターテインメント業界に大きな刺激を与えた実績を評価され、優秀賞とAMD理事長賞を受賞。全身白の衣装で登場した氷川は、「感謝の気持ちでいっぱいです」と笑みを浮かべた。

 同曲について、昨年スタッフから「Twitterで『限界突破×サバイバー』がバズってる」と聞いたという氷川は「『なんですか? ズバってるって?』とか言うくらいに、よくわからなかったんですけど」と回顧。続けて「ずいぶん多くの皆さまが好きになってくださって、新しい氷川きよしのドアを開けられたような気持ちで」と喜びをかみ締めた。さらに「もっと自分の個性や、持っているものを表現して、自由に音楽を楽しんでいきたいなという気持ちになりました。これからも氷川きよしらしく、輝いて歌っていきたいと思います」と目を輝かせた。

 優秀賞を受賞した『鬼滅の刃』からは株式会社アニプレックスプロデューサーの高橋祐馬氏が登壇。作品について高橋氏は「すばらしい漫画をお預かりして、アニメスタッフキャスト一同が、作品に真摯に向き合って製作をしたアニメーションになります」と説明。「次は10月の映画に向けて真摯にがんばりたいと思います」と意気込んだ。

 また、Netflixオリジナルコンテンツ『全裸監督』は、優秀賞を受賞。登壇したNetflixの杉原佳尭氏は、作品について「きわどいシーンもさることながら、実は、昭和の時代から平成という新しい時代に移行していることがサブテーマにもなっております」と話し「昨年、平成から令和という新しい時代へと変化していった、その中で大きな共感を得られたのかな、とも思っております」と分析した。さらに配信サービスについては、「新しいエンターテイメントを鑑賞する方法が、ここにきてやっと皆様方に受け入れられてきたのかなとも思っております」と語った。

 攻めの姿勢を貫き、多くの感動を生み出した才能を評価され優秀賞を受賞した映画『天気の子』からは伊藤絹恵氏が登壇。作品を「センシティブな作品だったと思います」と表現し、そこに切り込むのが、新海誠監督のすごさだと話し「国内および海外に届けられたことを嬉しく思っております」と心境を明かした。さらに、新作に向けても動き出しているそうで「さらにパワーアップしたものをみなさんに届けたい」と締めくくった。

「第25回AMDアワード」受賞結果は以下の通り。

■大賞/総務大臣賞
AI美空ひばり

AMD理事長賞
限界突破×サバイバー

■優秀賞
・インターネット上の海賊版に対する総合的な対策メニュー及び工程表
うんこミュージアム
・AI 美空ひばり
鬼滅の刃
限界突破×サバイバー
・ゼスプリ キウイブラザーズ アゲリシャスキャンペーン
・全裸監督
天気の子
ドラゴンクエストウォーク
ラグビーワールドカップ2019放送プロジェクト

■功労賞
細野晴臣

■江並直美賞(新人賞)
Cognite株式会社 チーフソリューションアーキテクト・CTO JAPAN 草薙昭彦

■リージョナル賞
OUR Shurijo みんなの首里城デジタル復元プロジェクト

第25回AMDアワードに登場した氷川きよし  クランクイン!