2019年末にU.S.ニュース紙が発表した世界の大国ランキングによると、1位は米国、2位がロシア、3位は中国だったという。これは、経済力、政治的な影響力、軍事力、世界における指導力、国際同盟への参加を総合的に評価したもので、日本は7位という結果になっていた。

 このランキングを見れば日本は今でも「強国」と言えそうだが、中国メディアの百家号はこのほど、「現在の日本は強国と言えるのか」について独自の視点で分析する記事を掲載した。

 記事はまず、日本は中国人から見ると、経済面では20年も停滞した国で、軍事面でも米国の制限下にあるという印象が強いというが、「決して没落した国ではない」と指摘。経済面では現在でもGDPで世界第3位の座をキープしており、工業面では電子、自動車、半導体、造船、鉄鋼など幅広い分野で成熟していると高く評価している。また、科学技術や軍事面でも英仏独と競えるほどの実力もあると指摘した。

 ただ、日本の欠点は「世界への影響力」にあるという。日本は戦前から脱亜入欧を目指してきたものの、伝統文化は東洋のままで人種も西洋人ではない以上西洋諸国に受け入れられることはなく、「いまだに居場所が定まらない」と主張している。

 この点、同じ敗戦国でもドイツは違うとしている。日本は経済・軍事面ではドイツよりも強いものの、いまだに外交では米国頼みで、この点ドイツは歴史問題に向き合い、謝罪してきたことでEUにおいても発言権を持っていると主張した。

 記事は結論として、日本は世界への影響力が不足しているため、強国とは言えないと主張。強国入りしたければ「脱亜入欧をあきらめ、歴史問題を反省」するように促した。これは日本を強国と認めたくない中国人らしい考えと言えそうだが、客観的に見れば、やはり日本は十分に「強国」と言えるのではないだろうか。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)

日本は決して没落した国ではない・・・では「強国」と言えるのか=中国報道