三重テレビ放送(MTV)で毎月第4土曜日夜9:00から放送される「祈り~神と仏と」。第5話の8月22日(土)は雅楽師の東儀秀樹を迎え、「本地垂迹とは」をテーマに滋賀県大津市の比叡山延暦寺、日吉大社を訪れる。

【写真を見る】曼荼羅を通して信仰の形について考える

日本古来の神を祀る「神道」と、大陸より伝わった「仏教」。この2つの異なる信仰は、日本の国の成り立ちの中で互いに影響しあい「神仏習合(しんぶつしゅうごう)」という祈りの形を生んだ。番組では「神仏習合」について紐解きながら、日本人の信仰の歴史をたどる。

本地垂迹(ほんちすいじゃく)とは、日本の神々を特定の仏と結び付け、神本来の姿は仏であるとする仏教の考え方。平安時代に活躍した最澄と空海の2人により、神と仏の関係は新たな形へと移り変わった。

今回案内役の東儀は、神と仏が共存する神仏習合のかたちが古くより見られる比叡山延暦寺と、その守護神とされる日吉大社を訪れる。延暦寺では曼荼羅を通して本地垂迹という信仰の形について考え、日吉大社では、神仏習合のかたちを残す特別な場所を訪ねる。

日本古来の信仰とも調和し、形作られ、広まっていった本地垂迹説。その祈りのかたちに迫る。(ザテレビジョン

日吉大社を訪れた東儀秀樹