2020年10月にWOWOW‪にて、舞台『大地(Social Distancing Version)』が放送されることが決定した。

本作は、三谷幸喜が新生パルコ劇場に書き下ろした新作舞台。2020年のコロナ禍の中、“Social Distancing”が求められる状況で、三谷がより豊かな演劇表現に昇華させ、また、タイトルも変更し、アップデートさせた作品だ。「俳優についての物語を書きたかった。僕にとって恩人ともいうべき彼らを真正面から書いてみたかった」と語る三谷が本作で描いたテーマは、演じるとは何か? 生きるとは何か? を問いかけた“三谷流俳優論”。

この“三谷流俳優論”に挑むのは、NHK大河ドラマ「真田丸」や、舞台『子供の事情』の好演が記憶に新しい大泉洋。舞台『おのれナポレオン』以来7年ぶりに三谷作品に出演する山本耕史。そして舞台『不信〜彼女が嘘をつく理由』などに出演した栗原英雄、映画「記憶にございません!」で主人公の息子を演じた濱田龍臣、三谷作品には欠かせない存在の藤井隆相島⼀之、浅野和之が集結。さらに、三谷作品初参加の竜星涼、辻萬長、小澤雄太、まりゑという豪華な顔触れがが⼀堂に会する。演劇とは、エンターテインメントとは何かを、三谷が切実に問い掛ける話題作を自宅でも楽しもう。

【ストーリー】
舞台はとある架空の国家、反政府主義のレッテルを貼られた俳優たちの収容施設。強制的に集められ、自由を奪われた彼らを何よりも苦しめたのは、“演じる”行為を禁じられたことだった。役者としては三流だが面倒見のいいチャペック(大泉洋)、映画スターのブロツキー(山本耕史)、女形のツベルチェク(竜星涼)、大御所舞台俳優バチェク(辻萬長)、世界的パントマイマーのプルーハ(浅野和之)、大道芸人のピンカス(藤井隆)、演出もする正義漢のツルハ(相島⼀之)、そして演劇を学ぶ学生ミミンコ(濱田龍臣)ら8人の俳優たちは、政府の監視下で広大な荒野を耕して毎日を過ごしていた。
ある日、ミミンコの恋人ズデンガ(まりゑ)が、女性専用の収容所にいることを知った⼀同。指導員のホデク(栗原英雄)や政府役人のドランスキー(小澤雄太)の目を盗み、恋人たちを会わせようと計略を練るが……。

 

舞台『大地(Social Distancing Version)』出演者