行定勲監督の映画『窮鼠はチーズの夢を見る』の著名人コメントが到着した。

9月11日公開予定の同作は、水城せとなの漫画『窮鼠はチーズの夢を見る』『俎上の鯉は二度跳ねる』をもとにした作品。不倫を繰り返してきた大伴恭一は、浮気調査員として現れた大学の後輩・今ヶ瀬渉から妻に不倫の事実を隠す条件として「カラダと引き換えに」と提案され、彼のアプローチに振り回されるが、徐々に2人で過ごす時間を心地よく感じ始めるというあらすじだ。広告代理店勤務の大伴恭一役に大倉忠義、約7年間恭一を想い続けていた今ヶ瀬渉役に成田凌がキャスティング。

今回コメントを寄せたのは、井口理(King Gnu)、有村架純高良健吾、アイナ・ジ・エンドBiSH)、柴崎友香、小竹正人、相田冬二、宇野維正、ミルクマン斉藤、カツセマサヒコ、岩井俊二

■井口理(King Gnu)のコメント
「本当に大切な人は誰?」その自問自答に、同じ答えを出し続けることは出来るんだろうか。
この作品は、あなた自身の「ラブストーリー」を浮かび上がらせる。

有村架純のコメント
一筋縄にいかない人間の性は愚かさをも暴く。
めきめきと皮が剥がれていくそれも、恋愛の醍醐味なのかもしれない。

高良健吾のコメント
素直で誠実な身勝手さがここまで沁みるのは恭一と渉の間にあるなにか。
僕は2人のカタチに胸が震えました。
ぜひ劇場で確かめてほしいです。

■アイナ・ジ・エンドBiSH)のコメント
濡れたような声色と、薄暗い青、睨みつけるくせに優しく溶け込んでくる言葉たち。
瞬きをするのが勿体無い映画でした。
スナック菓子を貪る男性二人の他愛ない色気を忘れられません。

■柴崎友香のコメント
みんな、さびしくて弱くて優しくてずるい。それでも、自分だけの愛を見つけられたら、後戻りはしないのだ。
心のいちばん深いところを、この映画は容赦なくかき乱す。

■小竹正人のコメント
男同士の生々しいリアルがこんなにも切なく描かれている日本映画が今までにあっただろうか?
恋の痛みの真髄を知る者は強く美しくそして哀しい。

■相田冬二のコメント
この作品は、あなた自身の「ラブストーリー」を浮かび上がらせる。
観る者の人生が見透かされる、ためいきが漏れるような恍惚。
21世紀最良の恋愛映画が、ここにある。

■宇野維正のコメント
理性と本能。信頼と裏切り。人間の美しさと醜さ。
『窮鼠はチーズの夢を見る』は、恋愛映画が最高のサスペンス映画でもあることを思い出させてくれる。

ミルクマン斉藤のコメント
行定勲が行きついた恋愛映画(“セックス・コメディ”※ルビ)の極北。
ラストに至る数分間は、実に哀しく、どこまでも残酷で、それでいて甘美で爽やか。
世界の恋愛映画史はここから再び、はじまる。

■カツセマサヒコのコメント
誰にも知られたくなかった感情が、とうとう描かれてしまった。
流される恋に共感するたび、古傷が痛んで膿んで吐きそうになる。

岩井俊二のコメント
例外探し。
恋愛とは、ただひとりの例外を探す旅路なのかも知れない。

『窮鼠はチーズの夢を見る』 ©水城せとな・小学館/映画「窮鼠はチーズの夢を見る」製作委員会