逝去50年を迎える内田吐夢をしのび、内田監督作品「飢餓海峡」「恋や恋なすな恋」の上映が丸の内TOEIにて決定した。

【写真を見る】内田吐夢監督「恋や恋なすな恋」は浄瑠璃をベースに歌舞伎やアニメーション表現などの手法がとられている

実験的な手法やざん新な演出に常に挑戦し続けた内田は、戦前から戦後の日本映画界を牽引していた。

骨太なサスペンスの「飢餓海峡」は、日本映画界の名優である三國連太郎と高倉健を迎え、戦後の混沌とした時代に発生した殺人事件をめぐる青年たちの苦悩や悲劇を描ききっている。

ファンタジック時代劇の「恋や恋なすな恋」は、浄瑠璃をベースに、歌舞伎やアニメーション表現など、さまざまな手法がとられ、内田のなかでももっとも実験的な作品となっている。

没後から半世紀が経過してなお、日本映画界の歴史を語るに欠かせない二本が、デジタルでスクリーンによみがえる。(ザテレビジョン

三國連太郎、高倉健が出演している内田吐夢監督作品「飢餓海峡」