どれだけゴールを重ねている名選手でも、初めてのゴールは印象深いはず。今回の企画『FIRST GOALS』では、選手たちが各クラブで初めて決めたゴールを紹介していく。

今回は元日本代表MF本田圭佑がボタフォゴで決めた最初のゴールだ。



2005年に名古屋グランパスに入団し、プロキャリアをスタートさせた本田は、2008年1月にVVVフェンロへ移籍し、ヨーロッパデビュー。その後CSKAモスクワミランメルボルンパチューカなど、世界中のクラブで活躍し、2020年1月にブラジルリーグのボタフォゴに加入した。

その大胆な言動と確かなフットボーラーとしての実力、そして何よりもその強烈なパーソナリティで“カリスマ”として知られる本田だが、新たな挑戦の地、ボタフォゴでの記念すべき初ゴールは、2020年3月15日に行われた、カンピオナート・カリオカ第3節のバングー戦で決めたゴールだった。

1月31日の加入以後、調整を続けていた本田だが、ビザの関係で選手登録ができず。3月に入り登録がなされたものの、インフルエンザを患ったことでデビューが遅れていた。

そんな中迎えたバングー戦、本田は先発出場し、ボタフォゴデビューを飾る。立ち上がりから積極的に相手ゴールへ迫るボタフォゴは、何度も決定機を迎えるも得点を奪えず。それでも迎えた27分、相手最終ラインのミスを見逃さないと、FWラファエル・ナバーロが抜け出しGKと一対一に。鋭い切り返しでかわそうとするも、GKに倒されPKを獲得した。

このPKのキッカーに名乗り出たのは本田。丁寧にグラウンダーのシュートを中央やや左に決め、ボタフォゴが先制。本田はデビュー戦ゴールを記録した。
試合はその後バングーに追いつかれ、1-1のドローで終了。しかし、ブラジルでの初ゴールを決めた本田は、このゴールにより5大陸(アジア、ヨーロッパ、北アメリカ、オーストラリア、南米)でゴールを決めた史上初の選手となっている。

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