YRP野比駅から1.3kmで京急長沢駅です。2号トンネルを抜け、3号トンネルを出ると、そこが京急長沢駅でした。島式ホーム1面2線。トップ画像は、3号トンネルを出てきた快特三崎口行電車です。

実は3号トンネル(延長は65m500)の左側に複線用に同じトンネルがあるのですが使われていません。写真は上り列車の快特品川・泉岳寺行が3号トンネルに入った後の写真です。3号トンネルの右側にある銘板には「下」と表記がありました。

京急久里浜側から三崎口方面を見ています。高架ホーム、ホームは左にカーブしています。

今度は三崎口側まで行って京急久里浜方面を見ています。

駅名標1966年昭和41年)3月、野比駅(現・YRP野比駅)から津久井浜駅感が延伸されました。その時に京浜長沢駅として新設さらました。1987年昭和62年京急長沢駅に改称。

京急さんのホームページによれば「駅名になった地名の長沢は、この付近が細長い土地だったことに由来している」とありました。この「細長い」の解釈が難しい。駅の北側にはハイキングで訪れる方の多い「三浦富士」「砲台山」「武山」の山々が連なっています。しかし、これらの山以外は比較的平らな土地が広がってもいるのです。駅が開業した50年前の地形は分かりませんが南北に細長い土地があったのか、海岸沿いは三浦海岸までほぼ平坦な土地が続いていますから東西に細長いというのも分かり難い気がします。

ただし、地名としては古く、室町時代以前から相模国三浦郡三浦荘長沢郷と呼ばれていたそうです。明治22年(1889年)の町村制施行で津久井村、長沢村、野比村が合併して北下浦村が発足しています。1943年昭和18年)浦賀町、北下浦村、長井町、武山村、大楠町、逗子町が横須賀市に編入されます。1950年昭和25年)に旧逗子町域が分離して逗子市になりました。

そう言えば、京急長沢駅の海側に漁港があります。北下浦漁港です。北下浦村の名前が残されていました。

津久井浜駅側はすぐにトンネルになっています。京急長沢駅津久井浜駅間は複線なので上下2つのトンネルがあります。こちらは下り線の4号トンネル。隧道名は「4号(長沢)」延長は75m。徒歩所要時間は2分、待避所は「無し」となっています。

こちらは上り線のトンネル。隧道名は「上り4号(長沢)」延長は97m。徒歩所要時間は2分、待避所は「海1」箇所となっています。海側に待避所があるということですね。上り線の方が20m以上長いのです。久里浜線のトンネルはこれでお仕舞い。この4号トンネルを出ると終点の三崎口駅までもうトンネルはありません。

そろそろ駅を出てブラブラしようと改札口の方に向かいました。ホームから山側をヒョイと見たら赤い塔と大仏様らしきものが山上に見えます。久里浜霊園の三浦大仏さんです。金属製の光背(こうはい)が目立ちます。五重の塔もあります。調べたら駅から徒歩10分。しかしそれは霊園入り口までのことで、大仏様や五重の塔まではソコからさらに急坂を10分以上登るらしいのです。訪問はしないことにしました。

階下に降りて改札口を出ます。

改札の外から。

京急長沢駅の山(北)側です。駅前広場があります。

筆者は海の方に行きたいので南(海)側の出口に行きます。

では長沢海岸に向かいます。【駅ぶら03】京浜急行148 に続きます。

(写真・記事/住田至朗)