中国社会科学院の余永定学部委員は9日、中国証券報のインタビューに応じた際、「中国が早急に取り組まなくてはならないことは多い。資本項目における人民元兌換の自由化を極端に優先しすぎてはいけない。また、これをその他の諸般の改革の推進力とすべきではない」と指摘した。10日付中国証券報が伝えた。

  余氏はまた、「中国は金融市場の改革深化に積極的に取り組み、金融市場とマクロ経済のリスク制御メカニズムの健全化に力を入れ、為替レートと金利の市場化改革の加速化に努めるべきである。これを基礎に、資本のクロスボーダーの流動に関する規制を徐々に緩和していく必要がある」との見方を示した。(編集担当:陳建民)