29日、明治安田生命J2リーグ第15節の8試合が行われた。

首位のV・ファーレン長崎と9位の大宮アルディージャの一戦。大宮の高木琢也監督にとっては古巣との対戦となった。

大宮は右ウイングバックに起用されたMFイッペイ・シノヅカを中心に攻め込む展開に。一方の長崎は玉田を中心に試合を組み立て、右の毎熊、左の亀川をバランスよく使って攻め立てる。

すると28分、大宮はボックス手前で黒川が倒されFKを獲得。これを河面が左足で直接狙うも、GK徳重が落ち側を弾いてセーブする。

対する長崎は32分にCKを獲得。右CKから玉田がゴール前にクロスを上げると、そのままボールはゴールへ。しかし、GKフィリップ・クリャイッチがパンチングで逃れる。

36分に長崎がチャンス。左サイドを仕掛けると、最後は加藤がボックス内左からシュートもわずかに枠を外れる。40分には相手のクリアボールを拾った大竹がトラップから浮き球をシュート。鋭いシュートが飛ぶが、枠を外れる。

両チーム共交代なしで迎えた後半、51分に長崎が先手を奪う。DFラインの裏に出したボールを西村がトラップもこぼれたボールを先に触ったのは亀川。亀川の横パスを受けた畑がトラップから豪快に蹴り込むと、ゴール左に決まり、長崎が先制する。

大宮は59分に渡部と奥抜を投入してシステムを[4-4-2]に変更。63分には敵陣深くからイッペイ・シノヅカがクロスを上げると、競り合いのこぼれ球を黒川がダイレクトボレー。しかし、これはGK正面となる。

するとこの流れから長崎がビッグっチャンス。競り合いのこぼれ球を拾った畑が独走しようとするが、河面が手をかけて倒してしまい一発退場。ビハインドの大宮が数的不利となった。

ハインドと数的不利を負った大宮は69分に加入したばかりのFWイバを投入。数的不利ながら活路を見出す。

イバはキープ力を見せるなど起点となるシーンもあったが得点は生まれず。そのまま試合は終わり、1-0で長崎が勝利し昇格争いのライバルを下した。一方の大宮は、先制された試合で全敗中。6試合勝利なしとなった。

2位のギラヴァンツ北九州はホームでジェフユナイテッド千葉と対戦し、3-2で勝利を収め9連勝となった。

試合は17分、船山からの横パスを受けた堀米がボックス内でパスを出すと反応したクレーベがGKの位置を見て冷静にゴールを決め、千葉が先制する。

しかし、好調の北九州は慌てない。28分に福森のクロスの流れから、最後は高橋大が豪快に左ポストを叩くシュートを決めて同点に追いつく。

さらに36分には右サイドから攻めると、ボックス内でルーズになったボールを新垣が左足でシュート。これが決まり、北九州が逆転する。

さらに39分、自陣からのロングフィードに抜け出したディサロ燦シルヴァーノが抜け出すと、落ち着いて流し込み3点目を奪う。

北九州がリードして迎えた後半は千葉が攻勢に出るも、決定機を生かせない。それでも分にPKを獲得。これをクレーベが右サイドに蹴り込み1点差とする。

その後も千葉は攻勢を強めるが、フィニッシュの精度を欠きゴールを奪えず。GK永井の好セーブを見せ守り切りタイムアップ。北九州が9連勝を達成した。

明治安田生命J2リーグ第15節
▽8/29(土)
東京ヴェルディ 2-0 京都サンガF.C.
松本山雅FC 1-3 徳島ヴォルティス
水戸ホーリーホック 0-0 愛媛FC
レノファ山口FC 1-3 ツエーゲン金沢
アビスパ福岡 0-1 アルビレックス新潟
ギラヴァンツ北九州 3-2 ジェフユナイテッド千葉
V・ファーレン長崎 1-0 大宮アルディージャ
FC琉球 1-4 モンテディオ山形

▽8/30(日)
《19:00》
ザスパクサツ群馬 vs ジュビロ磐田
FC町田ゼルビア vs ファジアーノ岡山