日本自動車博物館の見どころやお土産まで、おでかけの前に知っておくと便利な情報を徹底レポート!(※記事内で紹介している展示やアトラクション、イベント、施設等は、休止・中止または内容が変更になっている場合があります。ご注意ください)

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■日本自動車博物館ってどんなところ?メーカーの垣根を超えた日本初の私設自動車博物館

石川県小松市にある日本自動車博物館は、主に20世紀に活躍した車を収集し展示する、日本初の私設自動車博物館。実業家であり、自動車愛好家である前田彰三氏の個人コレクションからスタートした。常時約500台の自動車を当時の状態で展示しており、現在もすべてが実走可能なのが最大の特徴だ。

赤レンガ造りの3階建ての館内には、昭和を駆け抜けた自動車を中心に、さまざまな自動車をメーカーの垣根を超えてジャンルごとに展示。まさに車好きにはたまらない施設となっている。

■【見どころ1】レア車種や伝説の車も多数!日本随一の自動車コレクション

日本自動車博物館では、乗用車はもちろん、20世紀を代表する外国産車、いまはなき国内メーカーのトラックや商用車、戦前の車種、二輪車や三輪トラック、ミニカーに至るまで、ありとあらゆる車を展示している。19世紀に製造されたド・ディオン・ブートン、佐藤栄作元首相が在任時に発注した防弾仕様の要人警護用センチュリー、日本初の実用四輪駆動車「くろがね四起」の後期型といった、貴重な自動車も多数収蔵。

いずれも普段はほとんどお目にかかることのない自動車ばかりで、車好きでなくてもワクワクしてしまう。特におすすめの展示を、日本自動車博物館の広報を担当する前田さんに教えてもらった。

スカイラインのコーナーでは、歴代のスカイラインを10代目まで展示しています。また、ニュークラシックのコーナーでは、日本自動車社会に非常に活気があった、昭和後期から平成初めまでの時代の車たちを集めています。半期ごとに行われる特別展示展もぜひご覧ください」(日本自動車博物館・前田さん)

■【見どころ2】乗り込んで撮れる車もあり!記念撮影コーナーで思い出の1枚を

館内に展示された自動車は、撮影禁止の「自動車殿堂展示室」コーナーを除き、自由に撮影できるのも同館のポイント(※動画撮影は禁止)。また、1Fの記念撮影コーナーには、映画『ALWAYS 続・三丁目の夕日』で使用された「いすゞ」のボンネットバスBXD30(1968年)が展示されている。映画の登場人物になった気分で写真を撮ることも可能だ。

このほかにも、アメリカのガソリンスタンドやヨーロッパの街角の雰囲気のセットに展示されたT型フォード・カスタムカーやA型フォードロードスターイギリスの故・ダイアナ妃が来日時に乗車したロールスロイス シルバースパーⅡの柵なしでの展示など、記念撮影スポットは各階ともに趣向が凝らされている。

■【見どころ3】見逃すなかれ!世界15カ国の「トイレ」

旧車・名車がひしめく同館だが、自動車とは一見かけ離れた意外な展示が。それはなんと、トイレ!館内のトイレには世界15カ国、計56個のユニークな便器が設けられている。案内板には博物館1~3階の男子・女子トイレにそれぞれ設置されている便器の生産国が記されており、実際に使用可能なトイレでありながらも、同館の立派な展示のひとつなのだ。

前田さんによると、博物館の運営会社が住宅設備機器を取り扱っていることから、自動車好きの男性だけでなく、一緒に来た女性や家族にも楽しんでもらえるよう設置したという。

■【攻略法・混雑情報】3階から順番に展示を回るのがおすすめ

日本自動車博物館の滞在時間の目安は約2時間程度。土日祝や連休、GW、お盆といった期間は混雑する傾向にあるが、時間帯による混雑は特にないので、好きな時間に来館しよう。

見学の順路は決められていないが、500台の展示を見逃さないよう、最初にエスカレーターかエレベーターで3階まで上がり、展示を巡りながら1階へと降りていくような経路がおすすめとのこと。また、ユニークな楽しみ方として、広報の前田さんが「展示車両のナンバープレートはその車両の生産国と製造年を表記してありますので、自分の誕生年やご両親の誕生年と重ねてみるのも楽しいです」と教えてくれた。

■【お土産】オリジナルグッズもあり!自動車関連のお土産品多数のミュージアムショップ

お土産は1階のミュージアム・ショップで購入しよう。自動車の博物館だけあり、商品のほとんどは自動車に関連したグッズで、同館のオリジナル商品も展開。石川や金沢のおみやげ品も取りそろえている。

「自動車関連ではオリジナルマグカップ、トヨタ2000GTスカイラインGT-Rなどをデザインした灰皿、車型マウスUSBメモリー、プルバックミニカー、各種トミカが人気です。また、オリジナルのレトルトカレーも人気の商品です」(前田さん)

■【アクセス】JR加賀温泉駅から周遊バスでアクセス可!無料駐車場も完備

鉄道でのアクセスは、JR加賀温泉駅から周遊バスの「CANバス(キャン・バス)」に乗り、日本自動車博物館前下車すぐ。または、JR粟津駅からタクシーで約10分で到着する。車の場合は北陸自動車道加賀ICから約20分または、美川ICから約30分ほどだ。来館時は無料駐車場(乗用車200台)を利用しよう。

■【新型コロナウイルス感染予防対策】

・当館スタッフはマスクを着用します。

・当館スタッフは体調管理に努め、1日2回の検温を行います。

・受付・ショップなどお客様と対面する箇所にアクリルパネルを設置しています。

・手で触ることが多い箇所は、随時消毒を実施しています。

・館内は常時換気を行っています。

◆下記サービスを当面中止いたします

・乗車見学できる車両の中止

・喫茶ローバーの営業休止

スタンプラリーの休止

・各種イベント

<施設情報>

住所:石川県小松市二ツ梨町一貫山40

アクセス:【電車】JR粟津駅からタクシーで10分。JR加賀温泉駅から周遊バス「キャン・バス」に乗り日本自動車博物館前下車すぐ 【車】北陸自動車道加賀ICから約20分または美川ICから約30分

営業時間:9:00~17:00(最終入館16:30)

定休日:年末(12月26日~31日)、水曜 ※ただし祝日の場合は翌日、夏季(8月1日~31日)は開館

駐車場:200台 無料

料金:入館料/大人(高校生以上)1200円、小中学生600円、65歳以上1000円 ※要年齢証明。15名以上は団体割引あり(価格はいずれも税込)

取材・文=国分洋平

新型コロナウイルス(COVID-19)感染症拡大防止にご配慮のうえおでかけください。マスク着用、3密(密閉、密集、密接)回避、ソーシャルディスタンスの確保、咳エチケットの遵守を心がけましょう。

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※2020年8月時点の情報です。

日本自動車博物館のシンボルカー、ロールスロイス・シルバーレイスなど世界の名車が出迎える入口展示/画像提供:日本自動車博物館