8月最後の週末映画動員ランキング。既存作品が強さを見せるなか、新作2本がトップ10にランクインした。

【写真を見る】亀梨和也が”事故物件住みます芸人”を演じる

■個性派キャストたちの演技も話題の『事故物件』が首位スタート

初登場1位に輝いたのは、”事故物件住みます芸人”の松原タニシによるベストセラーノンフィクションを亀梨和也主演で映画化した『事故物件 恐い間取り』。土日2日間で動員26万3000人、興収3億5800万円を記録し、10代や20代の観客を中心に集め、初日から3日間の累計では動員34万3000人、興収4億6500万円を超える好スタートを切った。

亀梨を中心に脇を固める個性派キャストたちも話題になっており、SNSには鑑賞した人たちからの感想コメントが飛び交っている。特に、亀梨演じる売れない芸人に事故物件に住むことを無茶ぶりする番組プロデューサー役の木下ほうか事故物件をあっせんする不動産屋として登場し、放送中の「半沢直樹」でのクセの強い演技も光る江口のりこへの人気が集中。「プロデューサーの木下ほうかさん、得体の知れない不動産屋の江口のりこさんがいい」や「『事故物件』は木下ほうかさんと江口のりこさんが最も輝いていた」、「江口のりこさんと木下ほうかさんの並び画が強い!」と絶賛する声が相次いでいる。

新作ではもう一本、「君の膵臓をたべたい」の住野よるによる同名青春サスペンス小説を、吉沢亮杉咲花主演で映画化した『青くて痛くて脆い』が8位スタートを切っている。

■『ドラえもん』が興収25億円、『今日俺』も48億円が目前に

既存作品では、『映画ドラえもん のび太の新恐竜』が動員15万1000人、興収1億8600万円をあげ、3週連続で2位をキープ。累計では動員207万人を突破し、興収25億円突破が目前となっている。先週1位スタートを切った『糸』は動員13万9000人、興収1億9000万円で3位にランクイン。公開7週目を迎えた『今日から俺は!!劇場版』も動員9万8000人、興収1億2700万円で4位となり、累計ではまもなく動員380万人、興収48億円に届く勢い。先週4位でスタートした『2分の1の魔法』は動員9万3000人、興収1億2700万円という結果で5位にランクインした。

今週末の公開作品では、中村倫也主演のディストピア・ミステリー『人数の町』や、改名して再スタートすることが発表された人気アイドルグループ、欅坂46を追ったドキュメンタリー『僕たちの嘘と真実 Documentary of 欅坂46』、Perfumeの20年間の歴史を再構築したライブ「Reframe 2019」を編集した劇場版『Reframe THEATER EXPERIENCE with you』といった音楽作品が控えている。夏休みシーズンも終わり、今後の動員ランキングがどのような動きを見せていくのか注目だ。

文/トライワーク

『事故物件 恐い間取り』が1位スタート/[c]2020「事故物件 恐い間取り」製作委員会