9月1日放送の「川柳居酒屋なつみ」(テレビ朝日系)に市川猿之助がゲスト出演し、歌舞伎テレビドラマの違いについて聞き手の尾上松也とトークを繰り広げた。

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猿之助は人気ドラマ「半沢直樹」(TBS系)で伊佐山を演じて注目を集めており、松也も同ドラマで若手IT社長を務めた間柄。

二人とも歌舞伎役者としてだけでなく、テレビドラマや舞台など現代劇でも活躍し続けている。

歌舞伎ではせりふに大きく抑揚をつける“節回し”が役者の技量の一つだが、松也はテレビドラマに出始めた頃を振り返って「普通のしゃべり方のトーンでOKが出ちゃう。達成感というかやってる感じが全然しなかった」と打ち明ける。

猿之助は「ドラマのリアルだってずいぶんうそ。街角の会話をそのまま切り取ったらドキュメント。リアルってそのままやればいいってもんじゃない」と応じながら、「ドラマ見てさ、リアルだリアルじゃないとか言ってることがバカくさいんだよね(笑)」と笑い飛ばした。

その後、松也が初めて民放のドラマに出た時の出来事として「歌舞伎のせりふじゃないんだから」と怒られた思い出をを告白すると、冗談交じりに「帰っちゃえばいいだろ、そんなの! 『歌舞伎役者にうるせえんだ!』って言ってやりゃよかったんだ」と冗談交じりに檄を飛ばす猿之助。

蜷川幸雄演出の舞台にも数多く出演してきた猿之助は、自身の経験談を踏まえつつ、「俺は蜷川さんの舞台とか出ても歌舞伎っぽさを出す。歌舞伎役者の俺を呼んでるんだから(歌舞伎っぽさが)いらなかったら他の人を出せばいい」と言い切っていた。

次回の「川柳居酒屋なつみ」は9月8日(火)放送予定。(ザテレビジョン

市川猿之助が「川柳居酒屋なつみ」にゲスト出演